こんにちは。春名佑紀です。
今日は、学級経営講座の番外編として、メッセージ的なものをお伝えしようと思います。
前半は、説明的な話なのでお忙しい人は後半から読んでください。!!
先日前任校の人事が発表になったそうです。
まあ、本来私は知ってはいけない立場ですが…。いろいろなツテで…。
そこで、2つニュースがありました。
1つは、新採の先生が2人とも学校の継続を断ったということ。
2つめは、昨年5月より休職していた若い先生が退職したということです。
私も休職をしました。
今思えば、休み必要があったか疑問を感じますが、
その時は、もう1日も学校に行くことができませんでした。
朝起きると涙が止まらず、主人に学校の近くまで送ってもらいましたが、
学校に近づくと吐き気がありました。
原因は、とても単純で組んでいた先生たちと折り合いが合わなかったことなのですが、
社会人として10年以上いろいろな人とかかわってきて、いい時ばかりではありませんでしたが、
それなりにうまくやってきた方だったと思います。
でも、自分を保つことができず、休職を選びました。
実際には、学年を組んだ先生たちからも特別嫌われていたわけではないし、
それ以外の先生たちもずっと励ましてくださったので、
私はその後復帰することができました。
本当に、人に恵まれていたと思います。
それでも、いろいろこれからの人生を考えるにあたり、一度辞めることを決めました。
なので、2つ目のニュースは、正直残念だと思いますが、それも選択だと思います。
その先生が、これから幸せな人生を送っていくことを心から祈っています。
私が正直、残念に感じたのは、1つ目のニュースです。
人づての話なので、詳細はわかりませんが、
この新採のお二人は、この1年非常に大変な経験をされたようでした。
ちょっと退屈な話になるかもしれませんが、私の初任の頃の話をしようと思います。
当時32歳。
社会人として9年間民間で働いてきました。
内容は省きますが、もともと教育に興味があり、学生の頃はずっと先生になりたいと
思っていたので、一念発起し免許を取って夢にまで見た教員の人生を第1歩を踏み出したのです。
しかし、そんな私に待っていたのは試練の連続でした。
小学2年生のクラスだったのですが、
全く落ち着くことなく、常にうるさい状態。
授業は進まず、常に私も怒っていました。
毎日毎日、何がダメなのか、どうしたらいいのか、どうなっているのか
全くわからず、寝ても覚めてもクラスのことばかりでした。
どちらかというと、器用な方で仕事も覚えも、場への溶け込み方も上手な方で、
人並みには怒られてきましたが、仕事ができないというレッテルと貼られたことは今までありませんでした。
それが、何をしても解決せず、毎日が無法地帯でした。
講師の先生や専科の先生が補教に入っていただいたりもしましたが、
事態はさほどよくはなりませんでした。
今思えば、どうして毎日学校に行き続けられたのか分かりません。
でも、なんとかしたかったんでしょう。
子どもたちはとてもかわいかったです。
結局、1年通して、誰かの助けをもらう形で終えることができました。
助けてくださった多くの先生方と子供たちのおかげです。
クラスの中には、やんちゃな子もいましたが、今なら余裕でおさえられるほどの子たちです。
全然かわいい方でした。
うまくいかなった原因の全ては私のスキル不足。
それしかなかったんです。
私は免許を試験でとってしまったので、大学での学びも教育実習もしていませんでした。
夢だけ出来上がっていた理想郷を描いていたのでしょう。
まあ、実力と読みの甘さに見合った洗礼でした。
私は教員を8年やっていましたが、私が見ている限り、
私よりひどい新採の先生はいませんでした。
私の新採1年目に比べらた、どれもこれも全然大丈夫感じでした。
きっと、上のお二人も私の時に比べれば全然ましなクラスだったはずです。
でも、お1人は担任をしないと決めてしまったそうです。
もったいないと思いました。
私が、学級経営のコツをつかんだのは3年目でした。
もちろん、全てが上手くいくわけではありませんが、
おさえるポイントがわかってきて、
そのころになるとやっと自分が打った手立てが少しずつ効果を出すようになってきました。
何事もそうですが、新採の先生なら3年はやってみてほしいと思います。
これは、他の仕事も同じだと思いますが、
教員は特に1年というサイクルで動くので、やはり1年たってみないとわかりません。
正直、1年終えた時点で切られていてもおかしくありませんでした。
でも、続けさせていただいたおかげで、今こうして教育の在り方をこの立場で考えられる
ところまで来ました。
あの、1年はとても感謝しています。
これから初任として学校に着任する先生
何年か教員をしていて、今後について悩んでいる若手の先生
最終的に、辞める結論に至ってもいいのです。
でも、ここでの経験は若いうちの方が絶対いい。
同じ経験を今私の年齢でやれと言われても、踏ん張りがきくかどうか自信がありません。
せめて、3年間やってみてそれから結論でも遅くはありません。
今、教員を取り組まく環境は決して良くはありません。
でも、学校は日々そこにあり、子どもたちはそこに通ってきます。
夢ばかりの職場ではないです。
正直、つらいことばかりです。
子どもたちも、かわいいと思う時もありますが、
生意気だーとさじを投げたくなる時もあります。
自分の人生の方が大事だと、自分に向き合いたい時もあります。
でも、子どもたちの人生の一部に携わる仕事はそう多くはありません。
そんな誇りと少しだけ自分への挑戦状としてこの時期を過ごしてみるのも悪くないと思います。
あと、6日ほどで新学期ですね。
皆さんの新しい門出とご活躍を心より応援しています。
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