学級経営講座 番外編その2 教員こそ必要なビジネス感覚

学級経営講座

こんにちは。春名佑紀です。

もうすぐ新学期スペシャル!
これからの教育界を担う若い先生たちのエールを送るということで、
今日もメッセージを書きましょう。

「ビジネス感覚」

自分で書いてて思いますが、教員とはとても離れたところにあるワードですね。
しかし、一応お金をもらう立場なのですから、この意識はとても必要だと思います。
また、この感覚はキャリア教育とも関連してきます。
今日も取り留めなくなるかもしれませんが、教員として次世代の子どもたちを育てる立場なのであれば、この感覚(もしくは考え)はもっていて損はありません。

先程お金という話をしましたが、
私たちはお金がないと生活ができません。
教員として働く多くの人が、やはりこの「お金」を念頭に置いて
働くを考えていると思います。

逆の言い方をすれば、
「給料がなくても「教員」をしたいと思っていますか?」
と聞かれて、
「はい!!!」
と答える人はほぼいないのではないかと思います。

もちろん、働くからには「お金をもらう」というのはセットですし、
もらえるなら多い方がいいですよね。

では、あなたがもらうそのお金はいったいどこから来ていますか?

温泉のように地下から湧き上がってくるわけではないですよね?

公立学校であれば「税金」
私立学校であれば「児童からの学費」

で賄われているわけです。
もちろん、税金は他のことにも使われています。
しかし、その一部があなたの給与です。
では、その税金はどのように支払われていますか?

地方公務員となる教員は、住民税やその地域で事業を営む企業(法人)などからの税金で賄われますよね。(かなり端折ると)

ということは、その納められた税金に対して、あなたが地域に何かを還元しなければなりません

なぜなら、お金の流れは、「感謝」の流れだからです。
ちょっといきなり話が飛躍してしまいましたが、このあたりの詳しい説明は、また別の機会にします。
でも、ちょっと考えるとそれほど、難しいことではありません。

例えば、ファミレスでご飯を食べたらお金払いますよね?
それは、自分の代わりにがご飯を作ってくれて、とか
自分の席まで運んでくれてとか
食器の片付けもしてくれて
といったことを代わりにやってくれたことへの感謝です。

私たちがお金を払う時、必ず自分の代わりに何かしてもらったことへの感謝を表す時です。

では、話を戻しますが、
あなたは教員として、子どもや地域に何を返しますか?

授業をすることですか?
児童の生活指導をすることですか?
職員会議をすることですか?
教材研究をすることですか?
部活の顧問をすることですか?
保護者の話を聞くことですか?
地域の行事に参加することですか?

こうやって挙げていくと、今の「教員の働き方改革」の問題点が浮き彫りになります。
別に、これらはやるべきだと言いたいわけではありませんが、
あなたが教員として何かを返していかなければならないのです。

それは、時間まで子どもを預かることですか?
勤務時間内を学校で過ごすことですか?

教育は結果や成果が見えにくい活動です。
あなたが今日やった授業や指導がすぐに効果を発揮するわけではありません。
明日かもしれない
来週かもしれない
半年後かもしれない
1年後かもしれない
10年後かもしれないのです。

だから結果を残そうとはいいません。

でも、少なくとも教師として今日の授業や指導でこういうことを目指すという
気持ちだけはもって教壇に立ってほしいと思います。

教員の働き方改革は急務の課題です。
その一つの解決手段として、給与を上げるというのも必要だと思います。
現在、教員に課せられた使命は拡大解釈の元膨れ上がり、過重労働であることは否めません。

だからといって、時間を切り売りするバイトのような考え方は違うと思うのです。
せめて、給料分は何か子どもや地域に還元しなければ、
給料泥棒と言われます。

実際に、企業では、売り上げを上げない営業はそう言われます。

目に見える結果を残すということではありません。
遅くまで仕事をしなさいということでもありません。

あなたは「教員」として「何」をしたのか?

ここでいう「何」は、あなたがどんなことにエネルギーを向けたかという
目に見えないことです。
具体的な行動でももちろん構いませんが、そこに気持ちがなければ「作業」です。

常に自分に問うてみてください。

今日もあなたを応援しています。

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