こんにちは。春名佑紀です。
いよいよ3月、卒業シーズン。
現役の先生たちは、あと一息ですね。
心なしか寂しさと、今年度も終わりを迎える嬉しさと、
そしてやることが山積みな年度末という複雑な思いを抱えて、
日々、過ごしている時期ですよね。
また、この4月から教員になる皆さんは、きっと期待8割、不安2割といったところでしょうか?
今日から4月上旬にかけて、新人教員や若手教員の皆様に向けて、
学級経営の記事を配信していきたいと思います。
今回はその序章。
学級経営とは何かをについて考えましょう。
ちなみに、これは私個人の考えです。
ただ、自分でいうのもなんですが、かなり核心をついていると思っています。
特に1~2年目の若手の方(学級経営を経験したことのある)には、いろいろ響くものがあると思います。
これから教員になるという人は、「そんなもんか~」くらいで思っていてください。
1.学級経営に必要なもの
学級経営は、まさに「経営」するもの。
経営とは、『事業目的を達成するために、継続的・計画的に意思決定を行って実行に移し、事業を管理・遂行すること』とあります。
一般的に会社や組織なので使われますが、何かに沿って実行していくことを指します。
これを学級経営に当てはめると、学級としての目標(目的)があり、それを継続的・計画的に実行し、学級を運営していくこと、といえるでしょう。
何となくそうだろうと思いますが、ここで大事なのは、学級経営の目標です。
なんでもそうですが、何か事を始めるときは必ず「目標・目的」が必要です。
目標と目的は意味が違います。学級経営の場合、「目標」とするのが正しいでしょう。
つまり、学級を経営する上で、代表権を持っているのが担任であるあなたです。
学級のCEOとでもいう立場でしょうか。
学級担任をもったからには必ず、1年間どのように学級を運営していくかの目標をもつべきなのです。
ここでいう「目標」とは、別にたいそうなものでなくていいのです。
さらにいうと、ここでかっちりとした壮大な目標を立てると後が大変です。
100%変更が必要になったり、目標崩れになります。
ちなみに、私が立てていた目標は、
「大きなけがをさせない、不登校を出さない、行事に一生懸命に取り組む」
ことでしょうか。
最初の1年目はかなりいろいろな目標を立てていました。
でもはっきり言ってそう簡単にうまくいかないんですよ。
私の1年目なんて目も当てられないほどひどかったですしね。
良く生きてたと思いますよ。でも、あの時の記憶や感情って消えないんですよね、きっと。
教員を辞めてもうすぐ1年になりますが、いまだに学校の夢を見るときは、学級が上手くいってないって夢です。
もう、いっそううなされてますね。
話は逸れましたが、1年間学級を預かるからには、ある程度自分としての方向性をもっていないと学級の「経営」は難しいです。
何の方針もない社長がいる会社は、よほどのカリスマ性がない限り倒産しますよね。
1年後の子どもたちの姿を少しでも想像できる必要はあると思います。
2.臨機応変に対応できる力
先ほどの話とは矛盾するかもしれませんが、一方で毎日起こる問題に対して、いつも同じ対応しかしていないと事態はどんどん悪い方向に行きます。
はっきりいって、学校に行けば問題は日常茶飯事です。何も起こらない平和な日なんて、むしろ気持ち悪いくらい。
でも、それを一つ一つ捌いていくのが学級担任の仕事です。
その際に、常に自分のもっているものを捨てる覚悟が必要です。
自分のやり方や考えに固執していると、時代や子どもたちの変化に対応できません。
先程、私が緩い目標を立てるようにしたのは、そのためです。
ここでいう目標は、自分が最後に立ち返る最後の砦のようなもの。
例えば、怪我に関していると、子どもが動けば、怪我はします。
最近の子どもは特に、遊び下手なので、リアルに顔から転びますので、昔では考えられなかった怪我も多いです。でも、なんとなく怪我が起こりそうな雰囲気ってあって、ちょっと落ち着きがないなとか、小さな怪我が増えているなって時は、大きいのが起こります。
それは、ちょっと教室の整理整頓ができていないときだったり、忘れ物が増えているときだったり、行事で授業が進んでいないときだったりと一つ一つのことは些細なことなのですが、そういうものが積もって大きな怪我に繋がったりします。
そういう時に、子どもの様子に合わせて軌道修正をできることが、学級経営には欠かせません。
会社経営でも、株価の変動や災害の発生、外国の政治不安などが引き金で経営に影響することもあるでしょう。学級経営もいろいろな要因によって、不安定になります。
その際に、今までうまくいっていたやり方や自分の思い込みを捨て、今の状況に合わせて対応する勇気と決断力が必要です。
常に変化するものに対応できる柔軟性、その場の状況に合わせて臨機応変に対応できる(対応する気持ち)をもち合わせていることは学級担任としては必須の力です。
3.学級で起こることは全て担任の責任
最初からかなり厳しい話をしていますが、結局のところ、学級で起こることは全て担任の責任です。これは、「担任が悪い」といっているのではありません。
担任自身の一部であるということです。
例えば、あなたがけがをしたら手当をするなり病院に行くなりしますよね。
それと一緒で、学級で起こったことに対処するのはあなたしかないということ。
その覚悟が決まると、割となんでも乗り越えていけます。
言い方が軽いかもしれませんが、自分事としてとらえるだけで問題はかなりクリアになります。
いかがでしたか?
今回の話は、ちょっとふわっとした話なので、特にまだ教員になっていない人にはわかりにくい話だったと思いますが、必要なのは「覚悟」
どれだけ、腹を括れるかということに限ります。
これさえあれば、学級経営は行けます。
かなり乱暴な言い方ですが、結局ここに尽きるんですよ。
学級経営が上手くいっていない教員の共通点は、何かのせいにしているということです。
もっと内容をあるのだと思いますが、最初なのでこのあたりにしておきます。
もし、何かの参考になれば幸いです。
応援しています。
コメント
[…] 「学級経営講座①」 […]