こんにちは。春名佑紀です。
未曾有の世界危機が起こってもう3か月以上が経っていますね。
私が行っている学校でも休校が続いています。
これからどうなるのか
子どもたちはどうしているのか
学校は再開できるのか
いろいろなことがよぎる今日この頃です。
さて、今日はそんな中でも必ず直面する問題について考えていきましょう。
同僚先生との付き合い方
学校って不思議な組織で、一応役職的には管理職と言われるのは「主幹教諭」からです。
だいぶ平ぺったい三角形な組織体系です。
もちろん「主任」という役職がありますが、これはちょっと頭一つ抜けているくらいでそれほどヒラ先生との差がありません。
だから組織上では、
22歳の先生も
30歳の先生も
45歳の先生も
60歳の先生も
管理職でなければ
同僚先生
となります。
もちろんですが、年数が違うので先輩後輩という上下関係はありますが、子どもの前に立ってしまえば立場は同じです。
そこで、ここでお話する「同僚先生」は年齢がバラバラな集団として進めていきます。
私も齢40を超えたので、若い人から見たら間違いなく先輩先生に見られることでしょう。
なので、今回はこの中途半端な中堅先生(中年?)から見た若い人に向けた職員室のお付き合いの仕方についてお話しします。
苦手な先生とはどんな存在か
今回は私が組むことになった先生たちは皆さん揃いも揃ってお若い方たちで、4月始まってから半月経ちますが、正直話が合わないなあと困っています。
これが通常通り新学期が始まっていたら、怒涛のような忙しさに埋もれてそれほど気にならないところなのですが、ひょんなことから時間ができてしまい、学年単位で動くことが増えてしまったため、この微妙な雰囲気が続いています。
きっと私がこんなふうにどう付き合ったらいいかわからないと思っていることすら、うざいと思われるのではないかと思うのです。
あれ?なんか気が沈んできたぞ・・・。おかしいな~?
そもそも人との付き合い方にストレスを感じやすい私は、今までも様々な人たちとの間で神経を使いながら働いてきました。
組んだ先生との相性が合わず、体調を崩し休職したこともあります。
そんなわけで人一倍、同僚先生との付き合い方を見つめてきた経緯があります。
そこで、私自身は復習をしながら、そういう先生の存在とはどんなものなのか考えていきましょう。
まず苦手だと思う先生との付き合い方は大きく分けると2つです。
1つは、ビジネスライクに徹する。
どうせ1年のお付き合い。
しかも仕事だけです。プライベートでも一緒になるわけではないので、仕事がうまく回ればいいわけです。
もっと究極を言えば、子どもたちに迷惑が掛からなければ、どんなに嫌い合っていても構わないので、そのくらいの開き直りは必要かもしれません。
若い先生から見ると、先輩の先生の様々な介入に嫌気がさしたりすることもあるかもしれません。
でも、それも期間限定だと割り切り、上手に受け流す術を身に付けるのも大切です。
意図的に、1人の時間をつくったり、なるべく職員室から離れて学級に専念するのも一つの方法です。
これは学校に限らず社会で生きるための知恵だと思っています。
苦手だという人は、場所が変わっても人が変わっても結構いるものです。
「世の中の全ての人がいい人です」なんていう人、胡散臭いと思いませんか?
そういう仏みたいな人もいないとは言いませんが、凡人の私たち(勝手に仲間に入れるな!)はなかなかなれない境地でしょう。
そして、もう一つの付き合い方が今日のメインテーマになります。
苦手な人=自分のもっている嫌なところ、嫌っているところ
という考え方です。
え~!!!私はあんなに嫌な奴じゃないわ!!
と思ったあなたへ。
今から解説をします。
自分以外は全て鏡という考え方
これは心理学で「投影」と言われています。
私たちの取り巻く世界において、自分が認識していないものは見ることができないとされています。
つまり逆にすると、私たちが認識しているものは全て私たちの中にあるということです。
自分が見える世界は自分の中にある世界が投影されていると考えられています。
よくカウンセラーなどは、これを利用しクライアントの心の中を知る手掛かりにしたりします。
私たちは自分のことを良く知っているようで、実は知らないということが多くあります。外の世界で起こる出来事やそこで私たちが受ける感情や思いは、自分を知るきっかけとなってくれるのです。
例えば、「自分勝手な人が嫌い」だとします。
でも、実は、嫌いな理由やその経緯は様々です。
過去に、自分勝手な人に振り回された経験をもっている場合は、自己防衛本能が働いているかもしれません。
自分勝手な人に振り回和されたことで、自分が蔑ろにされていると感じる人は、今の状況が不安定で不安を抱えている時に、そういう人が近くに現われたりします。
今感じている不安を知ってほしいと本能からかもしれません。
また、「自分勝手に振舞いたい」という欲求を抑えている人が、そういう人も見て、
「私も周りのために自分勝手な振る舞いをしていないのに、なんでそんなことができるの?」と抑えている欲求に対しての思いかもしれません。
と、このように、人を嫌うのには理由がどこかにあるのです。
それを知る手掛かりにするため、苦手な人から感じる自分の感情と向き合ってみるのも一つの付き合い方かもしれません。
ただし、この苦手な人を通じて自分と向き合う場合は、重要なことがあります。
それは、自分を責めないこと
そして、心にゆとりのある時に行うこと
「嫌い」や「苦手」といった感情は負の感情と取られやすいですが、感情の動き方の問題で感じてはいけないものでありません。
嫌なものは嫌なのだ!とある意味開き直って、自分の気持ちと向き合うきっかけをくれた「苦手な同僚先生」に「役立てくれてありがとう」くらいの気持ちの余裕があれば、きっとうまく付き合える距離感を見つけることができると思います。
不思議なもので、そう感じると、苦手だった人が苦手だと思わなくなったりするときもあります。
もちろん、相変わらず嫌だと思うときもあります。そうしたら「ビジネスライク作戦」で距離を取るのです。
自分の人生の中で、おそらく一番付き合いが長くなるのは「自分」です。
全ては「自分のためにある」くらい思っていいと思います。
というわけで、きっと今若い人との距離を感じて悩んでいる私は、自分が年を取ったことを未だ受け入れられず、同じテンションでやっていこうと思う、図々しいやつなのかもしれないので少し自重します。
いや、ここは自重せず、やりたい放題やって、今まで嫌だと思っていたおばちゃん先生の仲間入りだと割り切った方が楽なのだろうか・・・。
あ、ちなみに、あるカウンセラーの先生に言われたのは、
「女は40過ぎるとオーラが強くなるので気を付けて」
ま、年齢のことは置いといて。
職員室の人間関係は、退職理由になったりするほどの大きなことなのですが、何事も永遠に続くわけではありません。
嫌な思いをして、自分を責めるくらいなら、相手を利用するくらいの図太さはあってもいいのでは。
この件は、結構個々のケースによって違うこともあるので、お悩みの方はお問い合わせフォームにご相談ください。
できる範囲でご回答します。
早く、子どもたちで賑わう学校に戻りますように。
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