こんにちは、春名佑紀です。
今日の相談はこちらです。高学年になると心配が増すのは『人間関係・友達関係』
どこまで踏み込むから難しいところですよね。
クラス替えは、友達付き合いの変化のターニングポイントになります。
ここで必要なのは、子供本人の認識と他者からの認識です。
まずはお子さんに聞いてみよう
子どもたちにとって、新しいクラスで新しい友達を作るのは一大イベントです。
また、子どもの友達作りにはその子の性格が反映されます。
例えば、
自分から声をかけるタイプ
声をかけられるのを待っているタイプ
集団になんとなく入って様子を見るタイプ
あまり友達を作らないタイプ
さまざまです。
さらにどんな子に声をかけるか、最初に友達になる子のタイプもさまざまです。
とりあえず近くの席の子を片っ端から声をかける
自分の知っている人にだけ話しかける
今まで話したことのない子に話しかける
休み時間の遊びで仲良しを作る
Sさんの息子さんはどんなタイプでしょうか?
そして、最近では、友達付き合いにも本音と建前があるようで、子どもたちなりに周りとの距離感を大事にしながら付き合いをしているように感じます。
今回の相談では、その友達の素行が気になり、その影響を受けているのではないかというご心配ですが、一番早いのは、息子さん本人に聞いてみることでしょう。
もちろん聞き方は気を付けなければなりません。
例えば、
「最近は誰と一緒にいるの?」
「その子はどんな子?」
「放課後とか遊ばないの?」
「一度うちに連れてきたら?」
など、普通の友達と同じような質問がいいでしょう。
5年生くらいになるとなかなか母親に言いにくいということもあるかもしれないので、聞き出せない場合、父親や祖父母また兄姉というのも選択肢に入れてもいいかもしれません。
これらの質問は、「その友達を息子さん本人がどう思っているか」を知るためのものです。
とても仲が良く、気の合う親友と思っているかもしれないし、一緒にいるメンバーの一人で特別仲がいいわけでもないかもしれません。
また、いやいや付き合っているという可能性もあります。
まずはその友達との距離感を掴むことが大事です。
それによって次のアクションも変わってくるでしょう。
また、今まで良い噂がなかったというその友達も実際どんな人物かわからないのであれば、知っている保護者や担任に聞いてみてもいいと思います。
推測だけで決めつけるのは時期尚早と言えるでしょう。
これは、今回の事例に限ったことではありませんが、なんとなく家族の会話の中で学校での出来事を聞き出せる下地は作っておいた方がいいと思います。年齢が上がると特に男子はなかなか言ってくれないということを耳にしますが、とはいえ、小学生ですから聞き方や聞く相手を変えるなどして話やるい環境を作ることです。
間違っても、根掘り葉掘り聞いたり、それに対して説教じみた話を追加したりしては台無しです。
あくまでも、「聞く・訊く」というスタンスを忘れないでください。
第三者の意見を聞く
お子さんからある程度情報が聞けたら、次に第三者の意見を聞いてみてください。
この場合、担任が一番いいと思いますが、客観的な視点なら同じクラスの子でも構いません。
担任は、子ども同士の付き合いを観察しています。もし、その児童が何かしらの過去があるなら尚更です。
あまりいい話ではありませんが、例えばその児童がクラスで学級を荒らす一因を持っている児童だとすれば誰と付き合い、誰と連むかはその後の展開にとって重要なので、逐一見ていると思います。
もちろん、そうでなくてもクラス替え後の友達関係は、その後のトラブルに発展する恐れもあるので、特に注意が必要です。
ですから、担任が息子さんとその児童の関係についてどのように感じているかを直接聞いてみると良いでしょう。
相談の中に、息子さんの言動が気になるということがありましたが、それなら尚更、5年生になり変わった事を話した上で、友達付き合いについて相談してみることをお勧めします。
まともな担任なら、学校での様子を教えてくれるでしょう。
(たまに、子どもですから色々ありますよ〜なんて調子の良いことを言う人もいるのでそう言う場合は聞く相手を変えましょう。)
また、クラスの子に聞いてみるものいいでしょう。
特に高学年になると女子は男子の人間関係をよく見ているものです。
同い年でも年下に見えるらしく、ちょっとお姉さん的な立場でクラスの男子の様子を見ているものです。もし、知っている子がクラスにいるのであれば、聞いてみるといいでしょう。
なぜ、第三者の意見を聞くことを勧めるかと言うと、人間関係は、周りからの方がよく把握できるようで、的確だからです。
もしかしたら、Sさんの心配は取り越し苦労で、その子と対して接点がないかもしれません。
言動は変化は、発達によるもので人間関係とは関連しないという可能性もあります。
全く違う事実が出てくることだってあり得ます。
ですから、その内容と息子さん本人に聞いた内容を合わせて判断していくことが大事です。
さて、いよいよ話を聞いて予感が的中。その児童との関係が息子さんに悪影響を与えているかもしれないとわかった場合の対処法お伝えします。
まずは慌てないこと。
そして、頭ごなしにその子を否定しないことです。
できればゆっくり時間をとって、息子さんと話し合ってください。
その際、相手の子の悪口を言ったり、友達付き合いを一方的に否定したりするのは逆効果。
とにかく、Sさんの気持ちをゆっくり伝えることです。
一番大事なことは、その児童と付き合っていることをやめさせることではなく、粗暴な言動が改善することにあります。
その子との付き合いがあるということは、息子さんにとって楽しさがあるということです。
Sさんが、粗暴な言動に心を痛めていること
それが友達の影響なのではないかと心配していること
そして、何かあれば必ず味方になるので困っていたら相談してほしいということ
これをしっかり伝えることがまずは第一歩ではないでしょうか?
相談まとめ
まず、大事なことは、息子さんからと周囲からの現状把握から始めてみてはいかがでしょうか?
子どもは日々成長します。それはいい成長もありますが、良くないことも覚えて成長していきます。
でもそれが大きくなるということです。ずっといい子ちゃんの方が気持ち悪いです。
言動の粗暴さ程度にもよりますが、例えば言葉使いが荒いとか生意気なことを言うようになったという程度であれば、思春期に入ろうとしてる時期なので多少は自然な流れかなと思うところもあります。
一方、遊び方が変わったとか、お金使いが荒くなったとか、嘘が増えたとか、服装が変わるとかといった兆候が見えたらもう一段踏み込んで聞いてみた方がいいかもしれません。
とにかく、息子さんの気持ちをよく聞いてあげること。
そして、心配しているというあなたの気持ちを伝えること。
これが、結局一番効果があると思っています。
もしよかった参考にしていただけたら嬉しいです。
今日もありがとうございました。
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