こんにちは。春名佑紀です。
今日は子育ての悩みを抱えている方からの相談にお答えします。
同じような悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか?
今回は、どのような声をかければいいかという相談ですが、ちょっと視点を変えてお話してみようと思います。
ポイントは2つ
①なぜ、勉強をしてもらいたいのか?
②そもそも、勉強内容や塾のレベルが合っていのか?
勉強に集中できない、もしくはそもそも勉強が嫌いという子供の理由として一番多いのは
『勉強の内容がわからないくてつまらない』
『勉強がしなくてはならない理由がわからない』
というのがあります。
ここを払拭してあげることが大事です。
なぜ、勉強をして欲しいのか?
そんなの、勉強はやるものだし、高校受験があるし、どうせならいい高校・大学に行ってもらいたいし、そうすれば就職がしやすいかもしれないし・・・。
と永遠に理由が出てくるかもしれませんが、もう少し掘り下げてみましょう。
なぜ、いい高校・いい大学に行ってもらいたいのか?
なぜ、就職がしやすい状況を望んでいるのか?
その先を考えてみましょう。
娘さんのではありません。あなたの気持ちです。
「親なら当然です!」と言われるかもしれませんが、それでもちょっと考えてみてください。
なぜ、勉強をして欲しいのか?
この問いに対する答えを明快に応えられのであれば、それをお子さんに伝えれあげればいいのです。
「母は、〇〇な理由で、あなたに勉強をしてほしいと思っているのです。」
ってね。
〇〇がお子さんの心に刺されば、勉強をしようと思います。
話は逸れますが、そもそも義務教育の学習は、内容そのものが大事で覚えた方がいいこととか知っていた方がいいことも多いですが、大人になってから必ず使うかというとそうでもないことがあります。たとえば、方程式。できるに越したことはないですが、日常生活ではあまり使いませんよね。
なので、実は内容以上に、「勉強に取り組む姿勢」の方が大事だったりします。
受験という大きなことが控えているのであれば、目標と現状分析と、それに向かう過程(勉強計画)のプロセスは、社会人になり仕事を行うようになった時にそこでの経験は必ず役に立ちます。
正直、やる気になればいつでも勉強などできるので、大人になってから何か勉強するのでも遅くはないと思いますが、持てる時間をたっぷり勉強に注げる学生の時期にしっかりやっておくに越したことはありません。
そういう意味で、勉強をしてほしい思いを娘さんにしっかりと話す機会をもってみることをお勧めします。その際に、Rさんご自身の気持ちを整理しておくと、より娘さんに伝わるのではないでしょうか?
勉強において最も大事な現状把握
もうひとつは、ちょっと耳の痛い話かもしれませんが、今の学校教育の欠陥ともいうべき話です。
中学生に入って定期テストを行って初めて、点数のみでの成績やクラス・学年順位などがわかるとかなりショックを受けますよね?
そうすると、塾を検討したり、勉強をしなさいという機会が増えたりとよりちょっとナーバスになりがちですが、そういう時にこそ、一度お子さんの学力を再度見直していただく必要があります。
日本の義務教育は履修制を採用しています。
履修制とは、その教科や単元を何時間勉強したかが重要になります。
例えば、小学校2年で九九を習いますが、授業で何時間取り組んだかで、できたとみなされます。たとえ、九九が全部言えなくてもです。
一方、大学などでは単位制ですよね。単元や授業ごとに試験や論文があり、それに対して成績がつき、悪い場合は「不可」となり単位を落としたとなります。
制度の可否は置いといて、日本の義務教育では、その学年で学ぶことができなくても、年齢で学年は上がってしまいます。
そうなると、学習の積み上げが必要な教科ほど後々辛くなってくるのです。
小学校まではその出来不出来があいまいで、中学校になり実はできていなかったことがあったというのはよくある話です。
特に数学などは、算数での積み残しがあるとモロに影響します。
だから、いくら中学校に入り、テストの成績が悪かったからといって塾で中学校の勉強をしても、本来は小学校の範囲からやらないとならないということが起こります。
とはいえ中々これが難しく、いくら小学校の範囲ができていないとわかっていても、今から小学校の勉強をやり直すというのは受け入れ難いところがあるでしょう。
しかし、ここでつまずいたところから丁寧にやり直していくことで、勉強への苦手意識を克服した例は結構あるので、学力の現状分析は必須になると思います。
すると、今通っている塾のレベルややり方が合っていないということがわかるかもしれません。
勉強は、人と比べてやるものではなく、自分と向き合うことが大事なものです。
その辺りをお子さんをよく話し合い、やり方の見直しをすることをお勧めします。
相談まとめ
『勉強をしなくて困ってます。』話はそれこそ、ほとんどのおうちで発生する事案ではないかと思います。
もちろん、個々の事例によって解決の糸口は違うと思いますが、まずは上の2つを確認してみてはいかがでしょうか?
先ほど、サラッと書きましたが、中学校に入ってからおこる勉強の問題の半分以上は小学校での学習の積み残しが原因です。
本来は、今の学習のやり方ではなくもう少し個に合った学習の進め方の必要性を感じています。
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