その英語、レベルが高くないですか?

各教科

こんにちは。春名佑紀です。

昨日は、教員の英語能力によって、指導に差が出るという話をしました。
英語は誰が教えるの?

実は、文科省が作成している英語の教科書やデジタル教科書、さらには指導案などは、実施する教員に差が出ないようにと、かなり綿密に作られているそうです。

昨年ちらっと見せてもらいましたが、英語は発音が流れたり、歌が流れたり、activityなども丁寧に作られています。

とはいえ、教員が授業において、一言も喋らなくてもよいというわけにはいかないでしょう。
その一つがスモールトークというものです。

このスモールトークは、授業の導入で教師と児童が英語で、自分のことや今日のことなどを話し、これから英語の学習をするぞというスイッチのような会話なのですが・・・。


例えば、
I ‘m satomi.
S A T O M I satomi.
I ‘m from Tokyo.
I like apples.
I want to go to Hokkaido.
Because Iwant to eat sushi.

といった、自己紹介をスラスラと言えるようにしたり、

「昨日食べた夕食について」というお題で3分間で、グループで話をするといったことを、子供達ができるようにするわけです。

結構ハードルが高いと思いませんか?

当たり前ですが、教員もこの程度はスラスラと言えなければなりません。
どこかに書いてあるものを読み上げるのではなく、あくまで会話です。
ある程度、今までの授業の復習を織り交ぜて、文を構成する必要があります。」

さらに、発音まで正確に話すことを求められます。
phonixの学習も行わなければなりません。
それには当たり前ですが、教員が、正しい発音で話せなければならないわけです。

今回の改訂にともない、今年度から移行措置として順次スタートしています。

昨日の記事に書きましたが、どこまで子供達の英語能力を着けさせるのか、それによって 教員はどこまでの能力を着けなければならないのか、が不明瞭なままスタートしているということです。

いやいや、ここまでの内容を小学校では求めていません、というなら理解できなくはないのですが、どこまでやるかの認識が人によって違うし、見切り発車もいいところです。

ちなみに、昨年いた学校に来ていた講師の先生は、我々教員に脅すだけ脅して帰っていきました。
あなたは、英語がペラペラで大学で講師もしていて、文科省にも顔が利いて、これから英語が必要だと煽ればいいかもしれませんが、現場の身にもなってくださいよ・・・(´;ω;`)ウゥゥ

英語ができると一言で言っても、明確な線引きがあるわけではありません。 こんな状態で外国語の授業が始まってしまったら、現場は大混乱、そして、一番煽りを食うのは子供達です。
私自身は、外国語そのものの実施については反対しているわけではないのですが、
なんとなく、ふあっとした感じで始まろうとしていることに、危機感を感じます。

今から採用される教員は、英語の免許や教えられる実力がある人を積極採用していく流れにあるようですが、今現役でやっている教員の中に、英語を正しく発音できる、そして正しく教えられる人は決して多くはありません。

英語の専科教員の配置についても検討は始まると思いますが、完全実施を2年後に控えている状態では、どの学校でも充足させるのは難しいでしょう。
そうなると、本当にこんな感じで、外国語の教科化をすることは意味があるのだろうか?とかなり疑問に思うわけです。

もしかすると、英語を公用語にしたいのか!?と思うくらいの進め方です。
(恐らく、もうひとつは、東京オリンピックがあると思います。)

うーん、いいのかな〜。 皆さんはどう思いますか? 明日は、こんな状態で始まる外国語教育において考えられる、子どもの側から見た問題点について考えます。

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