こんにちは。春名佑紀です。
学級経営講座第4弾です。
今回は、児童とのかかわり方についてです。
若手の頃、一度は考えるのが「叱る」ということについて。
「怒る」と「叱る」をどう使い分けるのか
よく、怒ると叱るは違うと言われます。
怒る:感情的に怒っている状態
叱る:心は冷静な状態で、必要に応じて怒る状態。
初めて聞いた時には、なるほど!!と思ったのですが、わかるような・・・わからないような・・・。
ただ、だんだん経験を積んでいくと、この意味が分かってきます。
怒ってるんだけど、妙に内心は冷静に言葉を選んで怒っている状態です。
もっと、ここを突っ込むと子どもは泣くかな?とか
この言葉はあまり理解していないぞ、とか
子供の反応を見ながら、怒っているんだけど考える余裕があるという状態です。
私は初任の時には、あまりに一生懸命すぎてこの境地に立てませんでした。
この状態を「叱る」というのあれば、
「叱る」は計画的に発動し、指導に役にたてることができます。
頭ごなしに怒っていない、感情的に怒っていない、ということは、体罰などを防ぐ効果もあります。
これはこれでとても大事だし、『戦略的「叱る」指導』ということもできるかもしれません。
何ですけどね。
じゃあ、怒っちゃダメなの?って話です。
教員だって人間です。感情が大きく動くことだってあります。
感情的になって我を忘れて何かするのはもちろんプロとしては失格だと思います。
でも、教員の感情が大きく揺れ動くことによって、子供に伝わることもあると思います。
私は、もともと感情の起伏が激しい方なので、冷静になることをトレーニングしてきましたが、
その過程で、感情を大きく揺り動かすことも、必要ではないかと思うようになりました。
ただし、頻繁にすると効き目がなくなるので、ここぞって時に使います。
方法は2つ。
一つは、1年に2回くらい、めちゃくちゃ怒ります。
もう、子供たちがビビるくらい怒ります。
どこで発動するかは、クラスの状態が緩んでいてあまり良くないなって時かけがや命にかかわるような事案が発生しそうだと感じたときです。
主に、落ち着きがなくなる時期に発動します。
もう一つは、子供の前で泣きます。
これは、行事が終わったときと最後の日です。
通常は、子供の前で泣くのはタブーとされていますが、
これまた、感極まると勝手に涙が出るという私の特殊の能力があるので、
子供の前で泣きます。
この感情を表に出すというのは、あまり推奨されませんが、
児童の心には何か残すことができます。
小学校1年生の担任をしたとき、修了式の日に私は泣きました。
ほぼ、クラスを手放すことが決まっていたので感極まってしまったんですが、
その中の一人が、その日私が泣いた時のことを覚えていたようで、
6年生の卒業の時にその話をしてくれました。
5年も経って、覚えているほどの印象になるんだなと思いました。
あまり表情が変わらない男の子だったので、私も余計にうれしく思いました
よく、教員は「cool head, hot heart」なんて言われますよね。
感情を出すタイミング図っているんだから、本当の意味で感情的ではないのではと思いますが、
そのタイミングすらも感情に任せて思いっきり子供とぶつかることも時には大事なのではないかと思います。
人は、感情で心が動く生き物です。
感情を揺さぶられるから、うれしかったり悲しかったり怒ったりするわけです。
年がら年中では、教師としての資質を問われますが、たまにはリミット外して感情でぶつかることで、子供たちの意外な面を掘り起こすきっかけになるかもしれません。
今日の、まとめは、
「叱るも怒るも、児童との距離感を測りながら行う」ということです。
でも、やはり頭のどこかに冷静な部分はもち合わせていたいものですね。
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