学級経営講座⑦ 児童把握は「2:6:2」

学級経営講座

こんにちは。春名佑紀です。

いよいよ、明日が始業式という学校もありますよね。
緊張していますか?
大丈夫です。
どの教員もこの瞬間は緊張いています。

そして、子どもも緊張しています。

では、第7弾行ってみましょう。

 

今回は、ずばり学級経営の肝となる

【児童把握】

についての講座です。

学級経営でも、教材研究でも絶対欠かせないのが児童把握。
指導案作成で、「児童の実態」に時間をかけるという先生の話を
聞いたことがあります。

同じ授業を行うでも、児童が変われば当然全く同じ授業をするわけではありません。
それなら、映像授業でもいいわけです。

では、具体的に児童把握とはどういうものか?
授業を例にとって説明します。

教材研究を行う際にまず考えるのが、『ねらい』です。
この45分の授業で何を学ばせるのか、何を身に付けさせるのか?
をしっかり決めます。

その時当然必要となるのが、現時点での児童の実態把握です。
簡単に言えば、レベル設定です。

私にとってこのレベル設定が一番難しかったです。

特に算数や理科など理解力に差がある場合、ある程度レベル設定が必要になります。

レベルというと聞こえが悪いかもしれませんが、
全員の理解を待って授業を進めると授業は滞ります。
上位層の子供は飽きてしまうし、中位層でもだれてしまいます。

そもそも集合授業は、全員の完全理解には向かない授業スタイルです。
当然そこは、授業者の腕の見せ所でもあります。
が、一般的な1対30人のような学級では全員はかなりきついです。

そこで、登場するのが

2:6:2の法則

学級を大体の目安で「2:6:2」に分けます。

最初の2:上位層 ほっといてもやる子、大体の学習は身についている子、向上心があり、難しい問題などに意欲的

真ん中6:中位層 学習面ではまあまあ。ムラがあったり、真面目だけど理解に時間がかかるなど差がある。

最後の2:下位層 学習に支援が必要だったり、反復の学習が必要になる児童など。

30人クラスだと6:18:6 (目安)

おそらく、成績のABCがこんな割合ではないだろうか。

では、問題。
あなたならどこにレベルを設定しますか?










もちろん、正解はありませんが、

推奨は中位層。

おそらく理屈ではわかっていますが、知らず知らずのうちに、
上位層に向けてだったり、
下位層に向けてだったり設定レベルがぶれることがあります。

ちなみに、中位層の中でも下位層の上(わかりにくい!!)子ら近辺がおすすめです。

なぜか?




学校は数の力学が大きく左右します。これは、集団力学です。
複数の人数が集まる集団において、数の力が必ず発生します。

学級においても同じで、数の多い方に傾きます。
先生と児童の数では当然児童の方が多いですよね?
授業を構成する際に子供の力を利用しない手はありません。

中位下位層の児童を授業に巻き込むことができると、
必然的に数を増やし授業の渦の中に巻き込むことができます。

ちなみに、上位層の気持ちを汲んであげる方法を使うと、
この効果はさらに上がります。
それはまた授業講座の会でご説明します。

実はこれ、学習レベルに関してだけではなくて、
どんな分野においても使えるものです。

例えば、

学習意欲(発言、関心など授業への取り組み方)
教員(自分)への関心度
保護者の教員(自分)評価

など、だいたい「2:6:2」の割合で当てはめることができると思います。

授業を作る際は、その空気を作ることも重要です。
そして、その重要なカギとなるのが「中位層」です。

児童が、「授業に関心をもつ」「興味が惹かれる」という状態にしなければ、
どんなに素晴らしい授業をしても児童には入っていきません。

この中位下位層をターゲットにする際のポイントは、

具体的な個人を決めることです。

○○さん、△△くんに合わせて授業をするという、
中位下位層の中から子供を2~3人ピックアップします。
その子たちの様子を重点的に見て授業を進めるとさらに目安になりわかりやすくなります。

ここまで読んでいると、きっと心配になってくるのが、下位層の児童ですよね。

教員であれば、できない児童をできるようにしたいと思うのが人情です。
(これは私だけかもしれませんが)

でも、集団授業の中ですべての子供に同じ学習効果をというのはベテランでも難しいです。

不思議なもので、同じレベルでクラス分けをしても、その同レベルの中で必ずこの「2:6:2」は起こります。

まず大事なのは

「授業の空気を作る」

ことです。

下位層についての手立ては、そこからです。

なんとなくコツをつかんでくれば、授業をテーマを変えて、そのターゲットを変えることで授業にバリエーションが出てきます。

当然、子供を「2:6:2」に分けるんですから、児童を把握するのは当たり前になります。

実はそう意識することで、児童把握と授業が連動してできるようになってきます。

最初、難しければ、あまり普段目立たない児童をターゲットにしていてはいかがでしょうか?
私たちは、子供を公平に見ているつもりでも、
結局目立つ子や優秀な子、
逆にできない心配な子に目が行きがちで、
目立たないそれでいて真面目でコツコツという子を見落としてしまうことがあります。

この児童把握は、できれば学級開き1週間くらいではある程度把握したいところ。
それには、とにかく児童に話しかけて児童との接点を増やしてください。

 

さて、気分が高揚してきましたか?
児童との素敵な出会いとなることを
心より祈っています。

読んでいただきありがとうございました。

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