学級経営講座⑲ 教室に笑いを

学級経営講座

こんにちは。春名佑紀です。

昨日は連休明けネタでネットもTwitterも盛り上がっていましたね。
でも、人間とは始まってしまえばなんとかなってしまうことがあります。

出勤日よりも前日の方が気が重いのは、
未来に起こる嫌な出来事を少しでも軽減したいという防衛反応です。

まあ、私の社会復帰は当分先になりそうです。

こういう時だからこそ、というべきか。
こういう時にこそ、というべきか。

今日のテーマは、ずばり

笑い

笑うことや笑顔にはその人を元気にするという効果があることが
言われています。
嘘か本当か、癌が治っちゃったとか。
あと、
「楽しいから笑うんじゃない、笑うから楽しんだ。」
という格言みたいな話とかありますよね。

どうも、これは本当らしく、
表情筋を動かすと、脳が「楽しい」と判断するのだそうです。
これは、生まれたばかりの子が「笑う」を覚える過程に
由来するのでしょう。

とにかく、「笑う」は体にも心にもとてもいい効果をもたらします。

これは、教室も一緒です。
よく笑う学級は、あまり荒れません。


現代の子供たちは、小学生とはいえ、いろいろなものを抱えています。
それは、学校だけでなく、家庭や習い事など子供が関わることを通して、
様々なことを抱えて生きているのです。
不登校についても、年々増えていてその低年齢化も進んでいます。

また、理由も様々です。

いじめや学習不振など明確な理由がなくても、
「なんとなく」から不登校が始まることもあります。
個人的には、不登校が悪いという見解はもっていませんが、
保護者からすれば子供が「学校に行きたくない」というのが一番辛いだろうと思っています。

もちろん、理由は様々ですが、
「学校が楽しい」
と思ったら、たぶん行きますよね。


そこで、私は「学校が家よりは楽しいと思える場所」というのを目標に学級経営をしてきました。



もちろん、学校にだっていろいろなことがあります。

勉強が嫌だ

友達が嫌だ

宿題が嫌だ

先生が嫌だ

いろいろ嫌なことがあるでしょうが、その中でも楽しいことがあれば行きますよね。
要は、いろいろなことを天秤にかけて
「楽しい」が多ければ学校へ行く

という選択になるだろうという算段です。(安易)

そこで私はこんなことを実践してみました。

①1日1笑 必ずウケをとる

②学期に2回お楽しみ会(3学期は1回)

③いじっても大丈夫な児童を2~3人決める

①1日1笑

教師のキャラにもよりますが、1日1回どこかで笑いを取ります。

私は主に、自分をネタにして笑いを取りました。

例えば、
・自分の名前の前に「美しい」とつけて話す。
・子供の頃の話を話す(場合によっては、道徳で真面目な話をすることもあるが)
・ダジャレを言う。
・ものまねをする。

余談ですが、初任の時になかなかシーンとならないクラスにしてしまったとき、
子供たちと「ダジャレにらめっこ」というのをしました。
私が言ったダジャレを5秒間笑わなかったら子供たちの勝ち。
そして点数を数えて数がたまったらお楽しみ会ということをやりました。
5秒間でもシーンとする時間を作る苦肉の策でしたが、
おかげでダジャレのストックが増えました。

繰り出すタイミングや場面はその時その時で判断しました。
今日はノリが良くないないとか、
さっき怒ったから沈んでるなとか
逆に落ち着きがないななんてときに、
一体感を出すために行うこともありました。

どういうのがウケるかはクラスのキャラ次第なので、試行錯誤しながら繰り出しました。

②お楽しみ会

お楽しみ会というと遊んでいるイメージになりますが、
自主的に何か進めること機会を作ることを意識しました。

時期によっては、ミニお楽しみ会のようにして休み時間にやったり、
係活動として行ったりしています。(当番活動と係活動の違いはいいですよね?)

私は専門が特別活動だったので、学級活動を通して子供たちが自分たちで作れるものを意図的に入れてきました。

また、行事などの合間に行うことで、クラスの荒れを未然に防ぐことも狙っていました。

詳細は学級会特集の記事

係活動などは、最初は活発に行いますが、必ず失速するので途中テコ入れをしました。
係活動発表会やかくし芸大会のようなできること自慢をすることもありました。
当然ですが、普段の学校活動をしっかりすることを条件にして限られた時間をどのように使うかも一緒学んでもらいました。
自分たちで活動できることは子供たちにとっても楽しみです。

③子供をいじる

一番注意の必要な内容ですが、

クラスには必ず一人か二人、目立ちたがり屋の子がいると思うので(男子限定)その子を主にいじります。

ここで一番大事なのは

「笑われている」

という状態を作らないこと。

そういう状態を作らないようにするには、教師の立ち位置が重要です。

お笑いを見て笑う観客になるかツッコミを入れるのか、
その子と笑いを一緒に作るということを心がけます。

また、クラスの「困ったちゃん」をターゲットにすることもありました。
注意することの多い児童をいじって、別の角度からアプローチするということです。

ただ、どちらにしても児童の人選タイミングは間違えると
集団で笑いものにしたと思われてしまうので、

そのあたりの押し引きはやりながら感覚を掴んでいくといいと思います。

「先生はあなたのことが好きなんだよ」ということが伝わると、
私にいじってほしい児童が次から次へと出てくるので、
そうなったらこっちのものです。

作りたいのは「一体感」です。

お笑いのライブ会場でも、場の雰囲気に乗せられて
笑いが起きることがありますよね。

毎日これは難しくても、
定期的にこんな雰囲気を作ることができると、
学級は自然と笑顔になります。

なかなかの綱渡り的な内容ですので。
感覚をつかむまでは、①の自分が笑いのネタになることが必要ですが、
一番大事なのは、

「先生が笑っている」

ということです。

もちろんメリハリは必要ですが、先生が笑うとクラスは自然と笑顔になります。

そして、笑いの多いクラスは「学級崩壊」しません。

「笑い」には、心を緩ませて、和ませ、癒す効果があります。

それを使い、クラスに笑いをもたらすことは教師の役目だと思っています。

では、さっそく笑いのネタをさがしに行きましょう!!!

あなたの学級経営をいつも全力で応援しています。

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