学級経営講座⑰ 学級の荒れと向き合う

学級経営講座

こんにちは。春名佑紀です。

令和最初の記事ですね。

いよいよ5月に入り連休も折り返し。
きっと気持ちとしては、連休に対しての名残惜しさと、
連休替えのスケジュールが頭をよぎるでしょう。

でも、どうせ連休は明けて日常が始まるのですから、
あまり仕事のことは考えない方がいいし、考えるにしても、
建設的かつ時間を決めて方が効率的です。

では、今日からは「学級の荒れ」について

よく言われるのが「学級崩壊」
この言葉は、教員であれば聞きたくないワード第1位ではないでしょうか。

しかし、この「学級崩壊」はある日突然やってくるわけではありません。
そして、こうなったら「学級崩壊」という定義があるわけではありません。

それはじわじわとやってきて、気が付いた時にはどこから手を付けていいのかわからないという状態になっているんです。

しかし、それまでには、段階があります。
その経過にあるのが「学級の荒れ」です。

学級が荒れているなという感じる兆候はいくつかあります。
例えば
・クラス内での喧嘩が増える。
・クラス内でのけがが増える。
・児童の遅刻が増える。
・提出物や宿題の出が悪くなる。
・授業中にちゃちゃを入れてくる。
・指導中(叱っている時)の態度が悪くなる。
・集団行動の動きが鈍くなる。

などなどですね。

まあ、中にはもうすでにやばいと感じる兆候もありますが、
一番は、授業中に落ち着かなくなることかな。
これは、もう空気といってもいいのですが、
なんとなく、落ち着かないというか、ざわざわというか、ピリピリというか。
変な感じなんですよね。

この兆候のようなものを見逃さないというのはとても大事なことです。

これを読んでいる人が、
学生さんの場合、おそらくそんなの見逃すことなんてあるのかと思うかもしれませんが、
初任や若手の先生でかつ学校に慣れず業務に追われていると、
なんとなくスルーしてしまうことがあります。

たまたまかなとか、時期的なものかなとか、天候かなとか。
(小学生は特に、天候に左右されてクラスの様子が変わります。気圧でしょうか?)

でも、この「あれ・・・?」という違和感を感じたときに
対処をすることで「崩壊」へいくまでに防ぐことが可能になります。

前提として、

学級崩壊に至ると修復は困難

となります。
何か、劇的な変化がないと難しく、
私は持ち直したという例をあまり見たことがありません。

では、具体的にどんな手法で荒れの兆候から戻していくかということですが、

これは、私が実践したものなので正解ではないかもしれませんが、
一応参考までに。

・学年主任及び学年の先生に相談(報告)
・授業の組立を見直す。
・核となる授業の設定。
・学級会の開催。
・兆候が見られる箇所のテコ入れ。

思いつくのはこれくらいかな。

これを見ていてどんな感想をお持ちになりますか?


きっと





別に普通じゃん!!

 

と思うでしょう。

そうなんです。
特別なことは何もないんですよ。

普段やっていることなんです。


別の言い方をすると、

学級が荒れたからといって何かこれを絶対しなくてはならない

というわけでもなく、

これをすれば学級が荒れない

ということもないんです。
残念ながら。


結局は、どれだけ

学級の状態と向き合っているか

だけなんです。

例えば、表面上はいろいろ対策を練ったり、手立てを実践したりしていても、

心のどこかで、無理だーー、とか思っていたら、事態は悪化するんです。

もっと陳腐な言葉を使うのであれば、

学級の状態から逃げない

ということです。

学級崩壊という状態は、当事者にしかわからないかもしれませんが、
かなりきついです。
肉体的にも精神的にもきついです。
児童、保護者、管理職や他の先生方、たくさんに人から
様々なことを言われるし、迷惑もかけます。
何より、学級にいる子どもたちに申し訳ない気持ちになります。

でも、そこから逃げないことです。

この際、誰に迷惑をかけてもいいのです。

管理職はそのためにいるのですから、とにかく報告をします。
他の先生たちだって、いつそういう事態が自分の身に起こるかわからないので、
お互い様なのです。

あなたが担任として、逃げない姿勢だけが最後の砦となります。

それは、これまた言葉にすると陳腐ですが、

学級にコミットする

ということです。

とにかく投げ出さないこと。

はっきり言って、
どの先生にもその可能性があります。
鉄板ネタをもっていて、絶対学級を崩さないなんて本来はあり得ません。

でも、強面の先生はちょっと有利かもしれませんが、
それも、どこかでそれに驕りがあれば、たちまち崩れます。

どこまでも、担任であるという自負をもって
学級と向き合うことが、担任にできる全てです。

そこで実践する手立ては、もちろん有効なものもありますが、
どの学級にも当てはまるものではありません。


ただ、教師だって人間ですからいつまでの進展しない状態に
気持ちが切れてしまうこともあります。
1年間は長いですからね。

また、踏ん張らなければならない時期というのがあります。

この連休明けはその踏ん張らなければならない時期の1つです。

この気持ち(信念ともいえるかな)を手放さなければ、最悪の事態は避けられると思います。


でも、それには、教師として心が健康でないと難しいんですよね。
あと、地味に「一人じゃない」って思えることも重要です。
日頃から、同じ学校に味方となってくれる先生がいると心強いです。
さらに、学校外の人との付き合いも大事です。

今日の締めくくりは、

学級にコミット!

としておきましょう。

私もあなたを応援する一人です。
全力でサポートします。
1人で思い悩むことがあれば、
メールください。

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