こんにちは。春名佑紀です。
春運動会の学校は、連休明けからガンガンに練習が入っていることでしょう。
連休疲れと練習疲れ。Wできつい週ですね。
今週は、とにかく無理をなさらないように。
子どもにも、そして先生も。
今日のテーマ校内で一番○○なクラス作り
先日学級活動に関する記事を載せた際に、
学級目標に話をしました。
※詳しくはこちら
上の記事でも書いたのですが、
学級目標を決めても、その後掲示して終わりという状態になってしまうことがよくあります。
常に、教員が意識し、それを児童に意識させる手立てが必要になるんです。
でも、ベテランの先生で振り返りカードがしっかりしていたり、
意識させる場面をあらかじめ想定できる余裕がある先生ならいいのですが、
慣れないうちはなかなか手間になってしまいます。
そもそも、「学級目標」は児童が1年間どんな学校生活を送っていきたいかという
行動の指針となるものなので、忘れてしまっては意味がありません。
そこで、今回は別の角度からこの「学級目標」の活かし方について話をしてきます。
「学級目標」を作成の際に子どもたちにこのように投げかけます。
「みんなは、『学校で1番〇〇なクラス』にしたいですか?」
そして、この○○に入ることを学級目標に織り込むという方法です。
特に低中学年の場合や学級目標を作った(活かした)経験のない児童の場合、
学級目標といわれてもピンとこないことがあります。
でも、「校内で1番〇〇ができるクラス」とするとわかりやすくなります。
そして、この○○が決まったら、具体的な行動へと落とし込んでいきます。
例えば、
「〇〇小学校で一番友達を大事にするクラス」
としたとします。
一番友達を大事にするという抽象的な内容だと具体的な行動にはつながりにくいです。
でも具体的な行動をイメージさせることはできます。
「では、友達を大事にするってどんなこと?」という問いかけをすると、
子供なりにいろいろ考えます。
「困っていたら助けてあげる」
「毎日、挨拶をする」
「「入れて」と言われたら入れてあげる」
「何かできたときはみんなで拍手する」
など、子供なりに「友達を大事にする」姿を想像します。
この「想像」が大事なのです。
想像するときの多くは「映像」としてイメージされます。
映像ではおそらく、自分や友達が動いている姿なので
具体的な「行動」がわかりやすくなります。
ここで子供たちが出した具体的な行動も掲示することで、
日々の振り返りもしやすくなります。
結果的に、「1番」である必要はありませんが、
1番になるために何をすればいいのかが見えてくると子供の動きは変わってきます。
たまに、他のクラスの「友達を大事している」エピソードを話してみると刺激になります。
その際に効果的なのは、上の学年のことを伝えること。
「やっぱり高学年だとこういうことができるようになるんだね~。みんなもいずれこうできるといいね~。」
なんて言ってあげると、頑張る子が出てきます。
また、道徳の価値項目によっては、ここでの内容を拾うことができるでしょう。
他にも
「時間を守るクラス」
「元気に遊ぶクラス」
「勉強を頑張るクラス」
「教室がきれいなクラス」
などなど。
具体的な行動は、児童の発達段階に合わせてできる範囲から設定していけるといいですね。
例えば、「教室なきれいなクラス」だったら、
低学年は、掃除をしっかりやるとか、自分の身の回りの整理整頓をするとか
小さい範囲から進めていけますし、
高学年なら、出張掃除の場所や共通スペースでのごみ拾いを率先してやる、
縦割り班掃除でお手本を示すなど、発展させることができます。
「勉強を頑張るクラス」であれば、
宿題を全員提出するとか、
授業で発表をするとか、
教室移動の際もお手本となるように行動するとか、
様々な展開が考えられます。
大事なことは、児童が自分たちの行動を「具体的にイメージする」こと。
ちなみに、これは学級目標と切り離して設定していもいいと思います。
(厳密にいうと、切り離すというのわけではないと思いますが。)
もうすでに学級目標があるのだけれど、停滞しているな~と感じたときに、
別のアプローチとしてこんな投げかけをしてみるのもいいかもしれません。
さて、この学級経営講座もおかげさまで20本を書くことができました。
ありがとうございます。
学級経営に関して書きたいことは、まだまだたくさんあるのですが、
今後ちょっと不定期に連載したいと思います。
そしてしばらくは「教員の資質」シリーズを出していこうかなと。
また、以前より進めている先生応援プロジェクトもできれば、今月中にリリースしたいと
思っています。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
あなたの学級経営をいつも応援しています。
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