子どもたちの「生きる力」③ 健やかな健康・体力

教育全般

こんにちは。春名佑紀です。

生きる力シリーズ第3弾です。
今日のテーマは・・・?

健やかな健康・体力

個人的には、今一番ヒットする内容なのですが・・・。

健康とか体力とかって、実は人間の永遠のテーマだったりしますよね。
昔は病気との闘いだったし、健康に生きることを願ったからこそ、
今の医療が発達したわけですから、
これは、今だ発展途上であり、これからも様々な病気が治る病へと変わっていくことでしょう。

とはいえ、江戸時代になどに比べると、日本の平均寿命は30歳以上も伸びていて、
100歳を超える人も珍しくなくなり、私たちは飛躍的に健康な生活を手に入れたといえるでしょう。
しかし、今私たちがすっごく健康かというとそうも言いきれませんよね。

例えば、

肥満

メタボなんて言葉が登場してもうずいぶん経ちますが、
食べ物が豊富で、かつ運動しなくなったことで生まれた新たな状態ですよね。

肥満は、これだけで病気というわけではありませんが、
これが原因で様々な病気の引き金になることも周知の事実ですよね。

最近、「健康寿命」という言葉も聞かれるようになりました。
ただ、寿命を延ばすだけでなく、健康に生活できる期間を伸ばそうという話。
できれば、健康で自分のことは自分でして人生を全うしたいというのが希望ですよね。
そのために、健康に気を付けることが重要になってきますよね。

ちょっと、子どもから話がずれすぎたので戻します。
こういう背景を受けて、
「生涯スポーツ」
という考え方が見直されています。

やはり、体を動かして健康を維持することが不可欠な時代。
自ら進んで体を動かそう試みが進んでいます。

しかし、最近の子どもたちの健康に警鐘を鳴らす事態が起こっています。

現場にいて一番感じたのは、
子どもたちの体がアンバランスだ
ということです。

体っていろいろ連動していて、
足の速い子は、
器械系も得意だし、
縄跳びもできるし、
球技もそれなりにできるし、
柔軟性もあったりして、

運動全般ができるというのが、
私が子どもの頃の認識でした。

実際、陸上選手などはご自身の得意競技がありますが、
長距離の方でも、100メートルは10秒台で走れたりするし、
幅跳びも、6メートルとか軽々跳んでしまうのだそうです。

バスケが上手な方は、バレーとかもそれなりにできて、
普通にスパイクとか練習すれば打ててしまうし、
足が速いと、サッカーとかはできてしまいます。

でも、最近の子どもってこと運動に関して他の動きと連動しないんです。

極端な例を言うと、
足がクラスでも1・2を争う遅さの子が、跳び箱だけは跳べたり、
縄跳びだけはずば抜けてできたり、
柔軟とか全くダメだけど、足だけがめちゃくちゃ速かったり。

もちろん、運動を十把一絡げにして論じるのもおかしな話で、
それぞれの運動には特性があるので、得手不得手があって当然なのですが、
小学校で行う体育の運動はそれほど専門性を重視しているわけではないし、
体を動かし方をまんべんなく学ぶものだから、
そもそも、体を動かすのが上手な子どもは、
コツをつかむのもうまいし、体のどこを動かすとできるようになるか見つけるのも上手です。
そのため、どの運動も器用にこなすことができるようになります。

でも、このアンバランスな運動の要因は、
特化した習い事
です。

例えば、先ほど挙げた例でいうと、
跳び箱だけやたらできる子どもは、
足が遅いだけでなく、体もすこぶる硬いのです。
そもそも、器械体操は、体の動かし方を工夫して行うものです。
跳び箱を跳ぶ程度ならそこまでを要求されませんが、
そこから発展技に進むには、柔軟性は必要となります。

「跳び箱を跳ぶ」ということだけできるのです。

どうも幼少の頃に体操教室に通っていて、できるようになったようですが、
鉄棒は苦手でした。

何も、跳び箱だけできるのはおかしい!と言いたいのではありません。

体の動かし方を知るということでいうと、
動かし方を知っているわけではないという判断になるということです。

以前、子どもの腰痛や肩こりが増えていて、
マッサージを受けに来る子どもたちを特集したニュースを見ましたが、
体の動かし方がアンバランスなのだと思います。

と、問題提起をしたところで、
実はこれに関しては私自身いい案が浮かびません。

というのも、私自身が運動不足を実感しているからです。

以前、どうしても痩せたくて、ジムのプール通いをしていました。

ちなみに、私は大の運動音痴で、どの競技もはっきり言ってできません。
ただ、無駄に体を動かすのが好きだったので、
ダンスとか鬼ごっことかヨガとかとりあえず始めますが、
やるけれど、身にならないということを結構やってきました。

プールに話を戻しますが、
このころは、まだ若かったからか、実家に戻ったころで食事が良かったからか、
半年で10㎏を落とすのに成功しました。

それ以来、プールで体を動かす(当然泳げないので、プールでエアロビ)ことを
心地いいと思うようになり、しばらく運動を続けていました。

ところが、教員になりわざわざ運動をするという時間が取れなくなってから、
ブクブクと太って、今では体重計を乗らないのが当たり前の生活になりました。
とてもじゃないけど怖く乗れません。
そうなって初めて、
「体を動かす習慣って大切だ!」
と思うのです。

こればかりは、子どもの頃に体育ができたという人でも、
大人になってからの環境によっては、運動をしない生活になってしまうことがありますが、
体の動かし方を知っていると、勘を取り戻すのも早いと思います。

私のように、ただがむしゃらに動けばいいという考えだと、
急に運動しては、膝を痛めたり、
あまりに急すぎて、反動で運動をやらなくなったり、
そして、また体を動かさなくなり、動きがさらに悪くなるという
悪循環を生むことがあります。

今日はあまり考えがまとまりませんが、
現在のスポーツエリート的な習い事の在り方よりは、
小さい頃に満遍なく体を動かす経験をさせておくことが
重要だと思うのです。

ただ、都市部だとなかなか子どもが思いっきり走り回れるような公園は限られます。
私が勤めていた学校の校庭は、恐ろしく狭く、
子どもたちが遊んでいてよくけがをしないなと思うほどでした。

そうなると、スポーツの習い事という発想は当然思いつくのですが、
運動ができるというよりも、スポーツが得意というよりも、
純粋に体を動かすことが楽しいと思えるように、
小さい頃から経験できるといいんですよね。


現時点での子どもたちが、70歳を超えたときに健康寿命がどうなっているか
を検証できなければ、今の取り組みが効果があるかないかを論じることはできませんが、
体を動かすことを日常的に行う習慣をつけることは大切だと思います。

ただ、現状、学校の中で、しかも週に3回しかない体育で
健やかな体を作る教育が学校でできるのかはちょっと疑問に感じています。

せめて、校庭は広くあってほしいと思います。

なんとなく今日はまとまりがなかったですね。
自分で自由に体を動かせる健康は重要だよねって話でした。

いよいよ次回からは文科省が掲げる「生きる力」の3要素から外れ、
今本当に必要な力について語っていきます。

むしろここからがメインです。

楽しみにしていてください!!

 

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