こんにちは。春名佑紀です。
連日、ネットの記事を賑わせている
「教員のいじめ」問題
正直、あまりに直視できず、例の動画を私は見ていないのですが、
内容を文字で追っているだけでも、かなりひどいいじめの状態に胸が締め付けられる思いです。
その後の調査などで信じられない実態がわさわさ出てきていています。
しかし、今回の件は程度の差こそあれ「氷山の一角だ」という文字。
そこで今日は、この教員同士のいじめ・トラブル等についてまた独自の視点から考えていきたいと思います。
まず、「氷山の一角」という点については、私も同じ印象を受けまして。
というのは、今回の神戸の件のように、もうこれは刑事事件レベルというものは稀かもしれませんが、「教員のいじめ」は確実に存在するからです。
実際に、Twitterでも同じようなことがあったとか、それが原因で休職・退職を余儀なくされたという人がいます。
私がいた学校でも、若い先生が辞めてしまった場面に遭遇しています。
もちろん、これらの全てを「いじめ」だとは思いませんが、
職員室内での教員間トラブルはかなりの確率で起こります。
では、どうしてこういうことが起こるのか?
一番大きな要因としては、先輩教員などの「指導・教育の一環」からスタートしているということ。
そして、教員って教員への指導は決してうまくないということです。
今回の神戸の件について言えば、これが原因だったかどうかわかりませんが、
一般的な教員トラブルの場合、立場が上の方が下の人に対しての行為が行き過ぎてという場合が多いと思います。
たとえば、
学年主任
教務主任
生活指導主任
など、管理職でない人で組織の長になっている方は、若手の指導を担うことが多くあります。
そもそも、学校は徹底的なOJT社会なので、当然上の人が下の人を指導する図式です。
これはある意味大切なことで、若手は先輩先生のいいところを盗んで、自分の技術を磨いていくという、ある種職人のような形で学んでいきます。
しかし、ここで大きな問題が起こります。
この上に立ち指導する人たちの経験値にもかなり差があるということです。
さらに、ご自身のやり方に固執し、他の方法を認められないという人がいます。
そうなるとやることなすこと全てに指摘を受けることとなり、気が付くと人格を否定されているような気になってしまうのです。
こういう方にあたると怖いことに、他の人へのSOSが出しづらくなります。
他の人から聞いた違うやり方をやろうものなら、烈火のごとく怒られます。
もう、八方ふさがりですよね。
ここまでは、一応……一応…………、「指導」なので、人によっては耐えられる人もいるかもしれません。
しかし、ここから先にとんでもない行動に出る人が一部います。
私が聞いた事例では、
学年会をする際に、自分の派閥にいない人は呼ばない
とか
行事や研究などの割り振りを押し付けたり
とか
研究授業の後の協議会で泣くまで指摘を続ける
とか
どれも、指導からはかなり逸脱した行為が行われています。
ここまでくると、完全に「いじめっこ」の心理となるようで、
言われる側(いじめの被害者)が悪いという理屈を並べ立てます。
若手であれば当然ですが、未熟なところがあるため、それを指摘されるとなかなか反論ができません。こうして、泣き寝入りしたり、1年間ひたすら耐え続けたり、休職・退職を選んだりということが起こるわけです。
書いているとそれだけで、気分が下がってきますね・・・。
では、どうすればいいのか????
運です。
とは、なりませんよね。ごめんなさい🙇(←なんか勝手に出てきた絵文字)
有効な方法として3つ挙げておきます。
①その相手よりも立場の上の人に相談する(複数回)
②いじめを受けた内容の記録を取る
③学校外の人に相談する
解説します。
①その相手よりも立場が上の人に相談することです。
これは必ずやっておいてください。ここで大事なことは「相談した」という実績を作ることです。
そして、1回だけで諦めず、何度もトライしてください。
上の立場の人が複数人いる場合は、人を変えて相談します。
そうすることで、周りに自分の状況を把握してもらうことが重要です。
もう一つのメリットとしては、周りが頼りになるのかどうかを判断できます。
相談しても、具体的な措置を取ってくれないとか、様子を見ましょうなどといってお茶を濁す場合は、今後あまり頼りにはならないので、別の策を講じる必要があります。
ちなみに、今回の神戸の件は、1年も前に相談をしていたにもかかわらず、解決には至りませんでしたよね。そうなると、管理職としての資質問題に発展します。
本来は、ここで相談して解決していくことが一番望ましいのですが、そうならない場合もあるので、SOSを早めに出すということは大事になってきます。
②これは、いじめに限らず様々な場面で使うことができますが、記録を取りましょう。
恫喝や名誉棄損発言等をするという場合は、音声データでもいいのですが、日記風に〇月◎日、教室でこんなことを言われた、された、などを紙ベースで記録しましょう。
その後調査が入った時に有効です。
できるだけ、事実のみを書きましょう。
③その学校がよほど風通しのいいとこでない限り、解決までは難しいです。
そこで外部に助けを求めましょう。
一番いいのはメンタルクリニックなどの先生やカウンセラーです。
病院の場合は診断書を取ることができるので、その後休職などの手続きがしやすくなるでしょう。
そうでなかったとしても、教員でない学生時代の友達などでも効果はあります。
一番大きいのは、あなたがされていることは「仕方がない」ことでも「当たり前」でもないということを、あなた自身が認識することです。
そんな理不尽な対応をされるなんておかしいと思ってください。
未熟で他の先生たちから指導を受ける必要があるということと、理不尽な対応をされてもいいということは別次元の話です。
悲しいことに、こういうことは学校現場のいたるとことで起こっています。
本当は、もっと風通しを良くしたり、若手の先生たちの研修などを充実させたり、OJTトレーナーとして先輩教員を育成するなど、こういう点は民間よりも遅れているという印象です。
また、若手の指導は、複数人で行うなども有効になるのでしょうか?(でも、いろいろ言われると混乱するか・・・)
先程冗談で「運」といいましたが、それもあるんですよね。
私は、比較的人には恵まれてきたので、そこまでひどいことを経験していませんが、タイミングが違えばという場面は結構ありました。
子どもをいじめの際も同じですが、「自分を守る」ということをぜひ考えてほしいと思います。
もし、今教員からのいじめで悩んでいる先生がいらしたら、我慢することはないと思います。
遠慮なくSOSを発信し、相談し、少しでも今の状況を改善する方法を取ってください。
あなたの人生を応援しています。
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