学校における「きまり」の真実

教育全般

こんにちは。春名佑紀です。

先日こんな記事を見つけました。

小学校の文房具事情 
(出典:Yahoo!ニュース 元ネタ:LIMO)

まさに、私がいた学校には、「キャラクター文具禁止」というきまりがありました。

理由は単純。

トラブルが起こりやすくなるから。

この記事に挙げられていますが、

もっているもっていないで不公平が出ます。
かわいいキャラクターの物をもってくると、結構人気者になります。
そうすると、他の子も欲しくなり、家でねだります。

そういう時の子どもって結構あることないこと言って、
親に何とか買ってもらおうと策を練ったります。

また、それが無くなったとかが起こると途端に犯人探しになります。
案外、持ち主がうっかりしていたとか、どっかで落としたとか、家にあったとか
ということもあるのですが、
「○○くんが取った」となって、大変な事態になります。

でも、これって別に最近だから起こるってものではありません。

私が小学生だった10年前・・・いや、20年前・・・、
すみません、30年前でも普通に起こっていました。

当時から、そういうものをもってきてはいけないというクラスルールなどはありました。
○○先生のクラスでは禁止されている
△△先生のクラスはOKになっている
なんてことも結構ありましたよね。

ただ、最近の教育事情で変わってきたのは、
これらの事情を
「仕方ない」
と受け入れられないということです。

例えば、先生によって方針が違う場合、
その先生の担任になったんだからとそれに従うのが当たり前という風潮が以前はありました。

でも、今ではそれに対して異議を唱えることができるようになりました。

また、先ほどの、キャラ文具紛失事件にしても、
そんなものをもたせてすみません、と謝るのは保護者側だったのが、
保護者がそれを問題にし、学校側に問い詰めることが普通の光景になりました。

この際、どっちがいいという話はしません。
どちらも一理ありますし、昔が良かったなんて回想しても仕方ありません。

それなら、学校側がまとめて規制してしまった方が早いですよね。

以前、ロボット筆箱という(って名前だったか忘れましたが)すごい機能がたくさんついている
子どもが見たら目を輝かせそうな筆箱がありましたが、
そんなのも火種の元ですよね。

また、記事の中にもありましたが、
子どもの集中力をそぐというの大いにあります。

子どもの集中力は結構続きません。
消しゴム一つで切れますからね(笑)

筆箱についている鉛筆削りなんてかなり危険です。
気が付いたらお道具箱中削りカスだらけなんてこともありました。

その影響を受けてなのか、最近の文具コーナーに並んでいる学校用文具は、
シンプルなものが多いですよね。

とにかく子どもの身の回りにあるものはなるべく簡素なものがいいのです。

さて、文具についてのルールはその理由もなんとなくお判りいただけたかと思いますが、
一方でこういう意見があります。

学校のきまりは厳しすぎる

上の文具の話にしても、納得できる人もいますが、
なぜ、持ち物を学校に指定されるのかと思う人もいるでしょう。
私立学校ならともかく、公立学校ですからね。
持ち物をいちいち指定されるのはと思う人がいるのは当然です。

しかし、学校側としては、
事前にトラブルの火種になるもの(以前トラブルに発展したもの)
は極力排除したいわけです。

学校で一定の人間が揃っているのだから、当然トラブルが起こることは想定内です。
でも、できれば少ない方がいいし、
解決がしやすいものの方がいいと思います。
なので、最初からトラブルになりやすいものは予防線を張りたいですよね。

学校のきまりが増えていく背景には、教育環境の窮屈さが反映されています。

例えば、持ち物の規制をかけなくても、子どもたちが自分たちで解決できれば、
いちいち規制する必要はありません。
でも、解決はできないし、保護者が出てきて大事になるし、その分時間は取られるし、
こじれると大変だしという背景があるから、規制がかかります。

もしくは、そこで起こるトラブルすらも教材として、
子どもたちの成長につなげてしまえという強かな教育ができる余裕があれば、
いい題材になると思います。

でも、現在の教育現場に、学校に、先生にそんな余裕はありません。

特に、小学校のうちは、規則で固めて行動を規制するよりも、
どうしたらうまくいくかを考える経験を積む方が後々に役に立ちます。

もし、
通っている学校にきまりが多いと感じる保護者の方
前の学校に比べて、きまりが多いと感じた先生

きっとその学校はトラブルが多いということを表しているかもしれませんね。

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