こんにちは。春名佑紀です。
いよいよ、平成から新元号に変わるまであと1か月半。
この1~2年は日本も慌ただしい時期になりそうですが、
密かに、教育界も慌ただしい時期に入っているわけですが・・・。
2020年といえば。
オリンピック! ではなく、
学習指導要領改訂(小学校)です。
最近、教育関連の記事をよく目にしますが、来年の実施に向けてすでに今年度から移行期間に入っています。
だいたい10年ごとに改訂される学習指導要領には、 毎回トピックがあり、23年前は、いわゆる「ゆとり」で知られる、授業時間の削減、総合的な学習の時間の導入など、個性の尊重がクローズアップされた内容でした。
さて、今回の目玉はなんといっても「アクティブラーニング」と、外国語、道徳の教科化ですかね。 アクティブラーニングについては、数年前にかなり大きく取り上げられましたが、結局指導要領の文言には入りませんでした。かなり流行に乗って過ぎてしまった感があります。
まあ、このアクティブラーニングまた、いつから話すことにしましょう。
ということで、今回は外国語について話していきたいと思います。
本改訂では、5・6年生において英語を週2時間教科として行うことが決まりました。 えっ今でもやってるじゃん。何が変わるの?と思いますよね?
教科になると何が変わるのか。
教科書?
教える人?
内容?
これらも変わりますが、一番大きく変わるのは、
「評価」 です。
評価の方法については、様々検討を重ねられましたが、おそらく今まで同じような
「所見評価」
となるでしょう。
所見評価の場合は、それだけで優劣が付くものではありませんが、教師側のスタンスとしては、
「外国語に親しんでいる」
から
「外国語の読み書き話すができるようになる」
というように変わります。
極端にいうと、今まで楽しそうに授業に取り組んだり、英語を楽しく学習していればよかったものが、読んだり話したり、発音したりを「できるようにする」授業をすることになるわけです。
別にいいんじゃないの?って思いましたか?
いやいや大きな違いだし、これ結構問題なんですよ。
外国語活動は、外国語に親しんで、楽しんでいればよくて、できなくても、多少間違っていても、積極的に関わろうとしたり、使おうという姿が大事だったのです。(あっ別に間違えていいってわけではありませんよ)
ところが、教科になったら、「できる」という視点で評価をします。 どんなに意欲的に話そうとしても、間違っていれば、「できない」という評価をしなければなりません。 ここが大きく変わります。
もちろん、中学のように、テストをして点数をつけるまではしませんが、ある程度、出来不出来は出てしまうでしょう。 ゾッとしませんか?
私は嫌です。 むしろ、テストならそこそこできてきましたが、話す聞くなんて一番苦手! それが毎週2時間。 ここにはたくさんの問題が潜んでいます。
・教員の英語レベル問題
・学校間、地域間による教育格差問題
・児童の英語への苦手意識問題
・児童の習い事格差による能力差問題
・漢字と英単語の暗記問題
うーん。 出せばまだまだありそうですが。 一体、文科省は学校をどうしたいのでしょうか?
次回は、教師側、学校側から見た、問題点について書きます。
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