こんにちは。春名佑紀です。
いよいよ今週で2月も終わり。
新採先生にとってはあと1か月で現場ですね。
今日も応援内容を載せちゃいましょう。
先輩先生の授業は必ず見に行こう!
なんか、ちょっと説教じみてきましたね。
でも、これ絶対行ってほしいのです。
恐らく、わざわざここで言われなくても、今後耳タコのように言われると思います。
そして、いざ学期が始まり、自分が担任になってみると、正直他の先生の授業を見にいく暇があれば学級事務をしていたいわ!!と思うと思います。
あらためて言われるとかなりきついし、心の中で「わかってるわー、うるさいよ!!」と思うかもしれません。
(ちなみに私はかなり思っていました。)
しかし、教員になり十年今更ですが、他の先生の授業を見にいく大切さを身に染みています。
そこでそんな私の後悔を踏まえて、今回はこのテーマでお話をしていきます。
恐らく、「他の先生の授業を見にいく大切さ」はわざわざ説明しなくてもいいと思います。
なので、新採、もしくは若手のうちに行っておいた方がいい理由と参観のポイントについて話したいと思います。
理由は2つ
1つは、授業を見にいけるのは若い先生の特権だからです。
逆の言い方をすると、若手の先生以外の人が授業を見に来ることを嫌がる先生がいるからです。
中には、授業を見せるのを好む先生もいます。いつでもどうぞなんて余裕の方もいますが、ベテランの先生の中には、絶対研究授業などを引き受けない方もいます。
授業をのぞくことすら嫌がる方もいます。
しかし、若手の先生でしかも研修の一環という形であれば堂々を授業を参観できます。
新採や若手の先生の場合、断ることが難しいからです。
学級経営が上手だと思う先生はなおさら見ない手はありません。
様々な先生の授業を参観できるのは、若手先生にしかできないからです。
もう1つの理由は、普段授業を見るチャンスがあるからです。
先程、授業を見せるのが好きな先生もいるという話を書きましたが、そういう先生は主に、研究授業や模範授業などのように、「よそいきの授業」を展開することが多いです。
こういう授業の場合、子どもたちも大勢の先生がくることを知っているのでちょっとよそいきの顔をします。
また、数日かけて仕込みをしていますので、全体的にまとまった授業を見せられることが多いです。
当然ですが、そういう授業を見ると、
「やっぱりベテランの先生はすごいなー」
という感想しかもてないでしょう。
そして、自分にはまだまだこんな授業はできないと思ってへこみ、そういう先生の授業から学べる部分が少ないと感じてしまうのです。
しかし、そういう「よそいき授業」ではなく、普段のなんでもない日の授業を参観させてもらうと、より授業を身近に感じることができます。
おそらくそれでもベテランの先生は授業が上手だと思うことには変わりませんが、
例えば、
漢字の授業とか
計算練習をする授業とか
導入でのちょっとしたやりとりとか
途中で説教が始まる授業とか
明日やろうと思っていた単元の授業とか
そんなちょっとした工夫や小技を見ることができる授業に出くわすかもしれません。
もちろん、数か月前から練られた指導案と洗練された授業も研究には必要ですが、若手の先生が本当に必要なのは
今日・明日に使える授業の内容
ですよね。
そういう授業は、若手が「勉強させてください!」という姿勢でお願いされるからこそ見ることができる内容です。
あ、でも、前日とか当日とかに突然行くなどはNGです。
あらかじめお願いや相談はしておきましょう。
そうすると、「よそいきの授業」になるのではないかと思う人もいるかもしれませんが、多少は仕方ありません。それでも、研究授業などよりはライブ感が感じられる授業になると思います。
ちなみに、ここでいう「若手」とは3年くらいまでを指します。
3年は、初任・若手研修の対象期間なので、研修内容にも「OJT」的なものが含まれているので、研修という名の元、堂々と参観ができます。
この機会を逃さないでくださいね。
次に、それでは参観のポイントです。
①参観予定はできれば一週間前に言う
これは、特に学年が一緒ではなく、指導教官でもない先生の授業を見にいくときの注意点です。
正直一週間前というのは難しいかもしれませんが、金曜日にほとんどの先生が次週の週案を立てると思うので、そのタイミングで「来週〇曜日の〇時間目」という話をできるといいと思います。
授業を見にいくといっても、あなたが担任をもっている場合は、好きな時間に教室を空けて他の授業を見にいけるわけではないと思うので、専科等の時間で動きが取れる時間をあらかじめ指定し、お願いするようにしましょう。
例えば、その先生が教科の主任や専門の方であれば、その時間にその教科をあててくれるかもしれません。見せる側にもそれなりの準備があるので、あらかじめ予定を立てておきましょう。
ちなみに、指導教官の先生の授業参観の場合は、一週間の中で割り当てがあると思います。
その場合は、どんな教科を見せてもらうかという打ち合わせができると理想ですね。
とにかく、授業を見せていただく最低限の礼は尽くしましょう。
②いろいろな先生の授業を見にいく
いろいろな先生の授業です。
いろいろな先生の授業です。
(2回言いました。)
いろいろな・・・
(もういいですね。)
恐らく、とてつもなく鈍い方でない限り、数か月一緒に仕事をしていると、
「この先生はベテランですごい先生だ」
とか
「この先生は本当にベテランか・・・?」
とか
なんとなく先生の力量を推し量ることができるようになると思います。
そうすると、当然「授業のうまい先生の授業を見たい」と思うのが人情でしょう。
でも、そこであえての「いろいろな・・・」というフレーズです。
授業を参観していくうちに目が肥えてくると、授業の良し悪しがわかってきます。そうすると、
「自分ならこうするのに」
とか
「こういう流れの方がいいかもしれない」
といった、自分なりの授業展開が見えてきます。
これは、直接自分の授業に役立ちます。
最終的には、自分の授業を自分で評価し改善していくことが求められるので、いろいろな先生の授業を見てみるということは、そういう授業改善の視点を養うことにもつながります。
なので、最初の頃は特に「いろいろな」先生の授業を見てください。
③参観するときはテーマを決める
ここでいうテーマとは、
・45分の授業展開
・発問
・児童による活動の内容、タイミング
・板書
etc・・・
などです。
授業を見ていくと、先生ごとに特徴があることに気が付きます。
導入や展開への流れが上手な先生
発問ひとつで子どもの反応を変えてしまう先生
児童への指示が簡潔的確な先生
板書がすっごく見やすい先生
授業では様々なことが要求されます。しかし、いきなり全てを網羅した授業ができるわけではありません。
見にいく先生のいいところを盗むつもりで、テーマを決めて見にいくと自分の授業に取り入れやすくなると思います。
最初はどれもこれもできないと頭を抱えているかもしれませんが、だんだん自分の得手不得手などが見えてくると思います。
弱点強化でもよし、
得意にさらに磨くでもよし、
他の先生の授業を、ポイントを絞って見られるようになったら、あなたは参観マスターです。
いかがでしたか?
正直、いざ始まってみると他の先生の授業なんて見にいく、時間や心のゆとりは皆無だと思います。でもあえて、提案してみました。
4月から新採の先生は、頭の片隅にでもおいておいてください。
若手の先生の場合は、少しでもゆとりをもてた時に、ぜひ授業の参観をしてみてください。
ほんとうなら、1年間他の先生の授業を見るだけの時間があってもいいのではと思うくらい、とても大切な時間です。
有効に使ってください。
次回は、新採先生応援企画の最終回
『子どもの前では絶対泣かない!!』
です。
ちなみにネタ晴らしをすると、「涙は使い方次第」という話です。
皆さんの新しい教員生活を応援しています。
今日もありがとうございました。
コメント