教師の適性⑥ 時間を制する者は・・・

教員向け

こんにちは。春名佑紀です。

教師の適性シリーズも第6弾まできました。
予定では、10弾くらいまでかなと思っています。
途中変更は…大いにありますね。
気まぐれなので。

今日のテーマはこちら!!

「時間を制する者は、・・・!!!」

 

人生は、不公平なことばかりですが、
唯一、みんなに公平なこと。
それは、

1日は24時間

ということ。

地球にいる限り、だいたいこのルールの中で生きています。

物理的に空間を歪めたり、タイムマシーンを密かに持っていたり、
何か特別な事情がない限りは、だいだいの人は「1日=24時間」です。

どんなに生きても100年ちょっとという時間軸で生きている我々にとっては、
生きている間に使える時間には限りがあります。

そして、もう1つ平等なこと。

その残された時間は、確実に減っていくということです。

 

この与えられた時間の使い方が人生を決めるといっても過言ではありません。

 

 

なんて、壮大な話をしたところで、本題。

 

私は、民間の会社から学校の世界へと飛び込んでいきましたが、
最初に1番感じたのは、

 

 

時間がない!!!

 

 

ということ。

やらなければいけないことと時間の関係が全くかみ合わなくて、
最初は、かなり焦りました。
とって、そんな状態は何年も続くんですけどね。

仕事に追われ、毎日やり残しを残して、
書き上げた「TO DOリスト」は一向に終わらず、
リストを書くことが負担になる始末。

(あっでも、「TO DOリスト」は必要です。)

 

では、どうするか。

ここはあえて空気を読まず、

優先順位をつける!!

そして、

長期的な視点で段取りを組む!!

 

です。

 

学校にある仕事は、大きく分けると2つです。

1つは、学級に関する仕事
もう1つは、学校運営に関する仕事

本来、教師は学級に関する仕事を優先させるべきです。

それが本分ですからね。

しかし、近年学校運営に関する仕事が増えているせいか、
本来の仕事をできなくなっている現状があります。

また、学校運営に関する仕事は、学校の規模に関係なく存在するものもあり、
小規模校が増えている現状では、1人あたりの業務量が増えていくのは必然です。

先生の中には、1つ1つの仕事を丁寧に行う人がいます。
そてはとても大切なことですが、
そんなことをしていると、時間がいくらあっても足りません。

自分の持ち時間とできることを、やらなければならないことを、
常に考えてやりこなしていかなければなりません。

実際の時間の使い方は人によって異なりますが、
私が実践していた例を挙げましょう。

 

例えば、
児童のノートチェック
テストの丸付け
運動会の企画書
児童アンケート集計
研究授業の指導案
日々の教材研究
掲示物の張替え

があったとします。

あなたならどの順番で進めていきますか?

 

まず、最優先は

 

 

児童のノートチェックですよね。
これ後回しにすると、せっかく集めたのに、何もしていないとか、
次の授業に活かせないとか、児童の取りこぼしを見逃す
などという事態が待っていますので、
確実に授業が滞るパターンです。

日々の教材研究は、通常毎日やりたいところですが、
これはぜひ時間をかけたいし、凝りだすと止まらないので、
週案を立てる際にある程度決めます。
そして、日々の中で微調整をします。

自分の専門などがある場合や研究授業に関わるものなどは、
単元ごとに大きく研究授業をしておき、
授業ごとに確認をしていきます。

テストの丸付け掲示物アンケート集計その日に行います。

理由は簡単。
後に回すと絶対やりたくなくなるからです。
特に時間がないと思っているときは、
テストを集めたそばから丸付けたり、出来上がったものから張り付けたりします。

研究授業の指導案運動会の企画書は、
今日の明日という締め切りには絶対なっていないはずなので、
前もって進めます。
これも締め切り直前とかにすると、最後はやっつけになるので、
土日のどちらかを使って時間ががっつり取れそうなときに、
集中的に行います。

その方が効率がいいし、普段の日に行うよりも邪魔が入りにくいです。

仕事を進めるためのコツは、

仕事のにかかる時間
締め切りの有無
重要度
影響度

を考えて段取りを組むことです。

 

読んでいると、
「そんなのあたりまえじゃん!」
と思う方もいると思いますが、

これ、知っているとやるとでは大違い。

さらに、ここに「自分の感情」が加わると、途端に優先順位が崩れます。

先程のテストの丸付けとか、できればやりたくないんですが、
やりたくないと通すと、どんどん手が遠のきます。

そもそも、児童に返却するのも早い方がいいので、
「テストを手元に置かない」を原則にしていました。

また、教材研究が大好きで、
いいアイデアが思い浮かぶと、グッズ作りに没頭し、
気が付いたら戸締りの時間…なんてこともよくありました。
でも、他の教科のノート見てなかった!!なんてこともあり、
なるべく好きなことや時間のかかりそうなものは、
ゆっくりできる土日のどちらかを仕事日にしていました。

土日は休みじゃん!!
というのはごもっともなことですが、
そこは、ご自身のプライベートとの兼ね合いで、
毎週出て仕事するというわけでもなかったので、
その時の状況に合わせて進めていけばいいと思います。

実際、小さなお子さんを抱えている先生は、おいそれと土日に仕事とかできませんからね。

 

現在、教師の仕事の在り方が問われていますが、
急に仕事量が減ることはないと思います。

ここは割り切って、持ち時間の使い方を工夫してみてください。

時間は、追いかけているうちはいいのですが、
追われると身体的、精神的にきついです。

時には、
取捨選択をし、
人に助けを求め、
自分の仕事効率を上げる
といった、覚悟の必要でないでしょうか?

 

時間使いのプロを目指しましょう!!

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