学級経営講座⑯ 学級会は準備が8割

学級経営講座

こんにちは、春名佑紀です。

学級会シリーズ第4弾。

学級会シリーズ
学級経営講座⑬
学級経営講座⑭
学級経営講座⑮

今日は、具体的に学級会の進め方についてお話しします。

今日のお話の「柱」は3つ
1.学級会の前提
2.話し合い準備から実践までのスケジュール
3.話し合い活動(学級会)のスケジュール

です。
「柱」という言葉はこの後出てきます。)

1.学級会の前提

学級会を実施するにあたって、いくつなの前提事項があります。

まずは、議題を集めること

学級会で何を話し合うのか、その前提となる議題が必要です。
それを広く児童から集めます。

例えば、「お楽しみ会をしたい」

というのが出てくるでしょう。
まあ、必ず出てきます。

しかし、子どもたちに議題提案をする際に、必ず言うことがあります。

それは、

なぜ、それを「やりたいのか」という提案理由を必ず書くこと。

これが、話し合いの拠り所(柱)になります。

例えば、お楽しみ会の理由が、
・ただやりたいから
・クラスのみんながもっと仲良くなるために

の2つが出た場合、どちらが話し合いの必要性を感じるでしょうか?
さらに、この提案理由が、最終決定の際に生きてくることがあります。

2つ目は、
「司会輪番制」

これは、司会グループを5人程度で構成します。
司会グループは
司会
副司会
ノート書記
黒板書記2名

で構成します。

これは、輪番制にします。
1回の学級会で1グループが担当。
グループは次へと回していきます。

2巡目に回るときには、前回やらなかった担当をやるというルールを作ります。
また、32人クラスだとすると、5人ずつグループを組むと2人が余ります。
そうしたら、先頭に戻って5人を形成します。
つまり、司会グループは学級会を回るたびに、違うメンバーで構成するのです。

3つ目は、
「計画委員会の実施」です。

ここでいう計画委員会とは、司会グループを中心として、
学級会を実施する前に行うものです。

ここでは
議題の選定
役割分担
話し合いの「柱」の決定
話し合いに向けた準備

を行います。

ここで一番大事なのは、話し合いの「柱」です。

話し合いの柱とは、

学級会という限られた時間の中で、特に時間をかけてみんなの意見を聞きたいのはどこかという話し合いの中心部分

のことです。

これは、最初に出てきた議題の「提案理由」と深くかかわりがあります。
この提案でも最も、話し合いが必要となる場所を決めるのです。

学級会の経験度合いにもよりますが、
低学年やあまり経験のない児童たち行う場合は、
最初はかなり教師の介入が必要になります。

しかし、これは、話し合い本番で教師がなるべく介入しないで
行うための下準備です。

4つ目は、「振り返り」
学級会の後と実践の後の2回。

必ず振り返りをします。

それぞれ意味があります。
しかし共通しているのは、「提案理由」です。
提案理由に沿って、話し合いが行われ、実践が行われたかを必ず振り返りさせます。

そうして、

ただ楽しかった

という時間にしないことです。
学活=遊び
という意識ではなく、
活動に意味をもたせることが大事です。

2.話し合い準備から実践までのスケジュール

1で前提の話をしましたが、
ここまで、ほどんど準備段階です。
例えば、司会グループ表の作成や議題集めのしくみ、学級会コーナーや
そのグッズ用意などは、教師の下準備です。

学級会は計画委員会が組織されてからスタートします。

※学級会を金曜日としたとき
学級会1週間前金曜日:議題募集
       月曜日:議題選定・発表
           帰りの会で議題を発表・了承を得る
   火曜日~木曜日:計画の作成・準備
           話し合いの柱決定
           短冊作成(時間短縮のため、既に決まっていることを書く)
       金曜日:学級会

学級会実施までの1週間。
ここでの準備が話し合い活動の質を決めるといっても過言ではありません。

そして、学級会実施。
ここで、めでたく決まれば、実践です。

ここでもスケジュールとしては、
学級会

実践準備(翌週金曜日の学活)

実践(翌々週の金曜日の学活)

くらいでしょうか。

準備期間は、実践の内容によります。
また、実践に伴い、係などが必要な場合、
それも準備が必要でしょう。
ちなみに、準備は、学活1時間取るとしても、
それ以外で足りない時間は自分たちで時間を作ることを促します。

3.話し合い活動(学級会)のスケジュール

ある学級会のプログラム
・はじめのことば
・司会グループ紹介
・議題確認
・話し合い(出し合う→比べ合う→まとめる)
・終末の助言(教師)

・学級会カード記入
・終わりのことば

太字にしたところがこの活動の肝となる部分です。

議題確認は何か大事か・・・

もうおわかりですよね。

そう、「提案理由」です。


話し合い活動になった際に、拠り所となるのはここです。

そして、いざ話し合いが始まると、
(出し合う→比べ合う→まとめる)
という流れがありますが、

さて、どこが一番大事で時間をかけるべきだと思いますか?





それは、「比べ合う」

それぞれ3つの時間には大事なことがありますが、
一番時間をかけて「話し合い」をさせたいのが、「比べ合う」時間。

ここでも「提案理由」にそって話し合いをすすめます。

そして、終末の助言

学級会において、唯一教師が話せる場面です。
(話し合いの状態によって、介入が必要にる場合を除く)

ここで児童の話し合い活動をよく観察し、
どこを褒めて、どこを指摘するかで、
学級活動をさらに活発なものですることができます。
指摘ばかりすると、児童のやる気を削いでしまうし、
教師としては、児童に期待があるので、ついつい言いたくなるし・・・。

教師の我慢のしどころですね。


このように、学級会を進めていきます。

ちょっとてんこ盛りすぎましたね。

学級会の進め方だけでも1つ記事が書けそうですし、
今回端折ってしまった部分もあるので、
改めて、学級会オンリーの進め方記事を載せます。


結構、準備(仕込み)が必要な学級会。
でも、これを1年間続けた児童の成長は、その苦労が吹っ飛ぶくらい
うれしいものです。

習うより慣れろ!!
実践あるのみ!!

特別活動の合言葉です。

是非、このGW中に、まだ学級会を開いていないのなら
準備してみませんか?

 

今日から10連休。

まずは、1か月の疲れをいやしてください。
そして、5月からの3か月の作戦を練りましょう。

次回は、5月からの学級経営を特集します。!!

あなたの学級経営を全力で応援します。

コメント

  1. […] お楽しみ会というと遊んでいるイメージになりますが、自主的に何か進めること機会を作ることを意識しました。時期によっては、ミニお楽しみ会のようにして休み時間にやったり、係活動として行ったりしています。(当番活動と係活動の違いはいいですよね?)私は専門が特別活動だったので、学級活動を通して子供たちが自分たちで作れるものを意図的に入れてきました。また、行事などの合間に行うことで、クラスの荒れを未然に防ぐことも狙っていました。詳細は学級会特集の記事を係活動などは、最初は活発に行いますが、必ず失速するので途中テコ入れをしました。係活動発表会やかくし芸大会のようなできること自慢をすることもありました。当然ですが、普段の学校活動をしっかりすることを条件にして限られた時間をどのように使うかも一緒学んでもらいました。自分たちで活動できることは子供たちにとっても楽しみです。 […]

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