こんにちは。春名佑紀です。
新学期の一週間が終わりましたね。
お疲れさまでした。
そして、今日からまた新しい1週間。
やっと天候も安定してよかったです。
さて、今日のテーマは、「子どもを動かす技術」について。
新人・若手の先生にとって、子どもへの指示の出し方は
最初にぶつかる壁ではないでしょうか?
隣のクラスの先生と比べて、
「なんでうちのクラスの子どもたちは、隣のクラスみたいに動かないんだろう?」
と悩んだのは、私の悩み。
初任の時は、4クラスあって、学年で動くたびに、私のクラスは出遅れて、
学年に迷惑をかけてきたので、ヤキモキしたものです。
でも、答えは簡単。
私の指示の仕方の問題です。
なんの言い訳もできません。
ただただ、私の指示の仕方が児童を混乱させて、先の行動をしにくくしているんです。
それに気づいたのは、ある児童の動きでした。
初任の私のクラスには、とてもとても聡い子がいました。
1クラスに1人の逸材です。
私が1年間やってこれたのは、彼女のおかげといっても過言ではありません。
はっきり言って、私より先生でした!!!
(???)
でも、それ以外の児童は私が何を言っているのかわからないんです。
別に、他の児童が全く悟れない子たちだったわけではありません。
かなり勘の鋭い子もいました。
でも、よくわからないんです。
原因は1つ。
それは、指示の内容が煩雑になっているということ。
指示の出し方の基本は、
1回に1つの指示
例えば、
「先生のお話が終わったら、校庭に出て鉄棒前に背の順で並びましょう。
班長さんは、『前ならえ』をして、整列できたら前から体育座りをさせます。
ここまで出来たら、班長さんは先生に報告に来てください。」
という指示をしたとします。
どうですか?
大人でもわかりにくくないですか?
ちなみに、この指示にはいくつ「指示」が入っているかわかりますか?
5つです。
分け方は先生個人や学年にもよりますが、
私なら5つに分けます。
ちなみに、この場合、
班長は5つ
そのほかの児童は4つです。
さて、あなたなら、この指示をどのようにわかりやすく伝えますか?
ヒントは数字。
これは、最近のコミュニケーション能力関係の話でもよく言われますが、
具体的な数字を提示して話をするのが流行っていますが、
数字は、子どもたちにも効果を発揮します。
例えば、上の内容ならば、
「次にやることを4つ言います。班長さんは5つです。
①先生の話が終わったら、校庭へ出ます。
②鉄棒前に背の順に並びます。
③班長さんの号令で前ならえをします。
④整列できたら、先頭から体育座りをします。
ここまでがみんなのやることです。
最後に⑤で、班長さんは先生の報告に来てください。
では、出発します。」
時間があれば、4つを復唱させます。
なくても、数字を入れておくと、子どもは
「今は②番だ」
というふうに確認します。
なにより、ここでは班長が確認を始めるでしょう。
こんなふうに、数字を使って、
1つの指示で1つの行動
に限定し、子どもたちが何をすればいいのか明確にしましょう。
私の話ですが、それまで大人相手に講演や営業をしていたので、
他の先生に指摘されるまで、自分の指示のわかりにくさに気づきませんでした。
特に小学生は、たくさんの指示を全て頭に入れることはできません。
低学年ならなおのことです。
もう一つ、発達段階にあった言葉をつかえるとさらにいいのですが、
それは第2段階ということで、
今回は、
1つの指示で1つの行動
指示の数を明確にする
の2つを意識してみてください。
子どもの動きが変わります。
では、今週もあなたの学級経営を応援しています!!
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