こんにちは。春名佑紀です。
大変ご無沙汰しております。
数か月前から、学校現場でのフィールドワーク(という名の支援員)をしています。
久しぶりに学校に行くと面白いことがたくさんあって、ブログは書けなかったものの、書きたいネタはだいぶたまりました。
そこで、この冬休みを利用してランダムに書いていきたいと思います。
今日は、今年教育業界で話題の一つであったこのテーマです。
実際に、現場で見聞きすると、今年4月に入った新採の方が1学期の間に辞めているという事例が散見されました。中には4月始業式当日に辞めたという話もありました。
また、ある地域では産代のなり手がおらず、産休に入れるのか不安を抱えながら勤務している先生のツイートがありました。
さらに、千葉市では子ども宛のお手紙に免許保有者を募る案内が配られたという話です。
ネットなどでもそもそも教員養成課程の大学進学者数が減っているとか、教員採用試験の倍率が過去最低だったとか出ていますが、そこで報じられている内容よりも現状は深刻ではないかと思います。
そして、とうとう非常勤や産代の講師の年齢制限が青天井になりそうです。
こちらもすでに、いくつかの地域で、65歳を超えた方が再任用ならぬ、再再任用として現場で活躍しています。
なぜ、こんなに教員がいないのでしょうか?
私も現場を離れた人間ですので偉そうに言えませんが、「学校の先生」という職業を全面的に否定するつもりはありません。ある一定の部分では、今でも憧れがありますし、機会があれば復帰することも考えないわけではありません。
ただ、今この瞬間も続けるかどうかを悩む先生たちがいる中、学校や教員環境の改善は火急の課題です。
恐らく長期的に見れば、ICTの導入や子どもの減少などにより、教員の必要数は減っていくことでしょう。
しかし、一方で以前のように、集団を重んじ、できなければ体罰や連帯責任といったことを行っていた時代とは違い、子どもや保護者の価値観が多様化している今、40人をMAXとした教室運営はかなり無理があると言わざるを得ません。
TT体制や少人数授業、習熟度授業、教科担任制(小学校)など様々な対応策が講じられていますが、どれも効果が出ているとは言い難いですし、批判を恐れず言うのであれば、その場しのぎに過ぎません。
現代はその過渡期にあるのではないかと考えています。
この教員不足は、その最初の警鐘ともいえるのでないでしょうか?
(もしかすると10年くらい前から始まっていたのかもしれませんが。)
もうすでに、この教員不足の影響は現場では出ています。
最も顕著なのは「教員の質の低下問題」です。
この「質低下」も世間では言われて久しいですが、最近はさらに深刻で、私が聞いた最もびっくりエピソードは、子どもとコミュニケーションをとることを拒絶した先生の事例です。
子どもとのコミュニケーションという話は奥が深いので、ここでは突っ込んで話をしませんが、この事例はそんな深い話ではなく、ただ単純に
「私は○○君が嫌いです。」
と子どもに直接いっちゃったり、
「先生はいまから丸付けをするので、話しかけないでください。」
といって、授業をボイコットをしちゃったり、
その辺の近所の人がいうならともかく、わざわざ先生になった人がこういうことを「言っちゃう」ことについては驚きです。
もちろん、心の中で思うことはありますよ。
先生だって人間だし。
でも、言っちゃダメでしょう・・・なんて思うのは私が古いのでしょうか?
ここには、ある意味での「教師」としての自覚の欠如があります。
話が少し外れましたが、教員不足の影響で、教員の質の担保ができない状況が続いています。
こういう先生がくると短期間で辞めててしまう(もしくは辞めさせてしまう)と人が足りない⇒人が足りないから新しい人を探す⇒でもどの学校も欲しいと思う人材は埋まっている・・・と悪循環なわけです。
でも、このドタバタで最もしわ寄せがくるのは子どもたちです。
学校でまともに授業が行われず、結局学力は塾頼みというこちらも悪循環を続けています。
今日は、教員の不足という観点から今起こる学校現場の様々な問題について羅列してみました。
結局問題だらけじゃん!!ってことが今日の結論ですね。
書き散らかした感は否めませんね・・・。
というわけで次回は、この「教員不足」が起こる背景について考えていきます。
今日も読んでいただきありがとうございました。
(学級経営講座はまた随時更新していきます。)
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